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「歴史を盗む泥棒民族」 台湾メディアが韓国批判(上)

 台湾メディアには最近、「恥知らずな韓国人」が頻繁に登場する。韓国人は「礼儀知らずで、他国の歴史を盗む民族」だというのだ。具体的にどう礼儀知らずで、どんな歴史をどれだけ盗んだというのだろうか。

 「韓国人は孔子も老子も韓国人だという」「釈迦までもが韓国人だと騒ぐ」-。こんな報道が出れば、中華圏のネットユーザーが興奮するのは当然だ。すぐに「ヒトラー、ムッソリーニ、ビンラディンも韓国人だと言えばいいじゃないか」といった皮肉が韓国人に浴びせかけられる。韓国人が聞いたことも、見たこともない話が台湾ではまことしやかに伝えられ、韓国を批判し、冷笑する道具として使われているのだ。韓国人の立場からすればこれほど理不尽なことはない。

 台湾メディアの「嫌韓症助長記事」はソースすらたどることができない。現地メディアは朝鮮日報など韓国の有力メディアを引用する形で、もっともらしくでっち上げ記事を作る。朝鮮日報に確認ぐらいしてもよさそうなものだが、それさえもせずに無責任に記事を流している。何者かが読者を信用させようと韓国の有力メディアを引用したように装った記事をインターネットに流せば、現地の有力メディアはそれをそのまま信じ、丸ごと転載されるため、嫌韓症をさらに拡大するという構図だ。

 嫌韓症を助長する台湾メディアとインターネット上での事実歪曲(わいきょく)の実例を見てみよう。

韓国が「風水」の世界遺産登録を申請すると伝えた台湾のテレビ局TVBSのウェブサイト。

イ・グァンヒ記者

チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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