東京電力は首都圏で電気自動車の充電拠点網整備に乗り出す。ショッピングセンターや大学などの公共施設に協力を求め、急速充電ができる専用設備を設置。2009年度に最大200カ所、3年程度で約1000カ所に増やす。電気自動車は三菱自動車などが来夏以降に販売を始める。ガソリン価格の高騰で電気自動車のコスト競争力は高まっており、普及の鍵を握る充電インフラの整備が進むことでハイブリッド車などと並ぶ有力な環境対応車に浮上しそうだ。
東電はすでに5分の充電で40キロメートル、10分間で60キロメートル走れる急速充電器を開発済みで、三菱自や富士重工業と実証試験をしている。両社が09年度に電気自動車の販売を始めるのに合わせ、充電器を設置する。家庭や事業所の電源を使う場合、充電1回あたりの走行距離は160キロメートル。これに加えて充電拠点があれば、街中で安心して電気自動車を利用できる。(07:00)