不要な情報を見極めたり、収集した情報を整理するのに、何かコツはあるのだろうか。評論家の宮崎哲弥氏が心がけていることを聞いた。
ネットでは、ブログが爆発的に増え、検索に引っかかる情報の数が多くなった反面、不要な情報も急増しています。こうした"ノイズ"をうまく排除できるかどうかが、情報収集力を大きく左右します。でも、なかなかいい方法はないんですよね。もしあるなら情報の洪水でおぼれかけている私が真っ先に知りたい(笑)。
でも最近はRSSリーダーのおかげで、サイトのチェックはずっとラクになった。関心のあるサイトをRSS登録しておけば、更新情報を教えてくれますからね。ただし新サイトやブログはどんどん出てくるので、この選別は自分がやらないといけません。こういうときに頼りになるのは、経験からくる勘ですね。
新しい情報を検索するときも、経験が役に立ちます。自分の欲しい情報がすぐ出てこないとき、どういうキーワードにすればいいのか、検索対象を絞り込んだり広げたりしながら、質の高い情報に素早くたどり着けるようになるには、色々とやってみるしかない。
キーワードでの検索結果を継続的にチェックするときには、RSSも役に立ちますよね。検索結果をRSS登録すれば、そのキーワードを含んだブログが更新されるたびに知らせてくれる。気になる事柄の最新動向を見ていくのにはいいですね。
集めた情報をいかに整理するか−−。これは時間の有効活用という観点からも重要なテーマです。正直、頭を悩ませていますが、私の方針は"整理しすぎない"ことです。例えば、気になる新聞記事があったら、そこを破いてしばらく持ち歩いたりしますが、あとからスクラップして再整理しようとは思いません。どうしても必要なら、今はネットで見ることができます。また私は、月に200冊ほど読みますが、あまりに量が多いので、"本専用"の部屋を借りています。自宅や事務所から積まれた未読本を読んだら、どんどんその部屋にストックしていって、あまり細かい整理はしません。こういうある程度アバウトな感覚も必要なんじゃないかな。完ぺきな整理整頓を目指すあまり、そこに膨大な時間がかかってしまったら本末転倒ですからね。
評論家。時事論、政治哲学、宗教学を主軸とした評論活動をさまざまなメディアで行う。日本テレビ系『スッキリ!!』、TBS系『ピンポン!』などに出演。近著に『1000冊読めるスーパー・ブックガイド』(新潮社)など。
日経ビジネスアソシエ 2008年7月30日号
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