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フリースクールへ通う高校生にも通学定期 文科省方針

2008年8月8日

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 文部科学省は、不登校になってフリースクールなどに通う高校生の負担を軽減するため、一定の条件を満たせば、通学定期を購入できるようにする方針を固めた。09年度からの適用を目指し、JR東日本などと交渉を進めている。

 文科省が想定しているのは、通常の高校に籍を置きながら、フリースクールなどに通っている生徒。これまでは、大人並みの通勤定期しか購入できなかったが、在籍している高校の校長らが認めれば、通学定期の購入ができるようにする。

 義務教育の小中学校については、92年から校長の判断で「出席扱い」とできる制度を導入し、93年春からフリースクールなどへ通うための通学定期も認めてきた。ただ、高校は小中学校と異なり、卒業のために単位取得が必要。学校外での学習内容を単位取得につなげて欲しいという要望もあるが、フリースクールは法律上の位置づけがなく定義も難しいことや、義務教育と異なり、生徒が籍を置いている高校が必ずあるとは限らないなどの問題があり、「出席扱い」の問題は簡単に結論が出せない。

 このため、文科省はまず高校に籍がある生徒は通学定期を買えるようにする一方、単位取得などについては、中央教育審議会(文科相の諮問機関)などでの議論も踏まえ、検討する予定だ。

 文科省のまとめによると、06年度に不登校だった高校生は全体の1.65%にあたる5万7544人いた。このうち、約4割の2万1485人が中途退学、約1割の5703人が留年した。

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