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2008年8月7日(木) 19:20 |
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チボリ公園閉園、問われる県の責任
倉敷チボリ公園は、今年12月末で閉園することが6日の取締役会で決定的になりました。
6日の取締役会で、倉敷チボリ公園を運営する第3セクターのチボリジャパン社は12月末で解散し、公園事業は廃止されることが決定的となりました。 もともとチボリ公園は、岡山市の市制100周年記念事業として構想が持ち上がりました。しかし紆余曲折を経て、岡山市が事業から撤退。代わって主体として事業を引っ張ったのが岡山県です。県が主導する形で、公園を岡山市内から倉敷市のクラボウ跡地に移しました。 県の呼びかけに対し、倉敷市、民間企業が168億円もの資金を投入しました。1997年7月に開園したチボリ公園、開園初年度は298万人あまりの入場者で賑わいましたが、2007年度は75万人にまで落ち込みます。 入場者が減り、累積赤字が膨らむ中、県が方針を転換します。 岡山県は2009年以降、5億円の地代の負担をやめる方針を出します。さらに岡山県は、公園を市民公園化することで、事業主体を倉敷市に移行する案を打ち出すなど、県は公園の運営主体から退く構えを見せます。 経営の建て直しを図るチボリジャパン社に追い討ちをかけるように、本家、デンマークのチボリ・インターナショナルが36億円の新たな投資を要求。チボリ・ジャパン社は契約更新断念に追い込まれます。 チボリ・ジャパン社は、12月末で会社を清算し、地主のクラボウに土地を返還することになります。 岡山県が中心となり、倉敷市、民間企業が巨額の資金を投入してできた倉敷チボリ公園ですが、結局幕をおろす役割を演じたのも岡山県という結果になり、県が進めてきた事業としての責任が問われることになります。
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