ジャカルタ――インドネシア東部にあるスンバワ島沖合で現地時間の7日午前6時41分(日本時間同7時41分)ごろ起きたマグニチュード(M)5.7の地震で、同国の災害対策当局者は建物約1200棟が被害を受け、少なくとも5人が軽傷を負ったと述べた。
死亡者の報告はない。負傷は壁や天井の崩壊、落下物によるもの。被害を受けた建物は、民家、モスク(イスラム教礼拝堂)、店舗や学校などでうち約500棟の損壊は大きいという。住民が自宅の倒壊を恐れて外に飛び出す混乱もあった。
インドネシア気象地球物理庁によると津波の恐れはない。米地質調査所(USGS)によると、震源は同島ラバから西北西へ約140キロ離れたフロレス海の海上。震源の深さは約10キロとなっている。同物理庁はM6.6としている。
インドネシアは地震多発国で、2004年12月には同国西部、スマトラ北端の沖合で大地震、巨大津波が発生、インド洋沿岸諸国で23万人以上が死亡する大災害もあった。スマトラ島ではその後も地震が頻発している。