「大阪府と大阪市の財布を合わせれば、東京の一極集中に負けないくらいの財源が出てくる」――。橋下徹・府知事は7日、府の管理職への研修でこう述べ、広域的な行政と住民サービスのあり方について、府市の統合も念頭に大阪市の平松邦夫市長と協議していく方針を明らかにした。
橋下知事は府と市の現状を「大阪市があまりにも広域行政をやりすぎる部分がある。府の中に別個の都道府県があるような状態で、大阪が発展しない」と分析。「(府と市が)広域行政、住民サービスをバラバラにやっているので非常に非効率なお金の使い方になっている」と話した。
さらに「直ちに統合はどだい無理」としつつ、「それぐらいの勢いで」取り組みたいと語った。平松市長と6日夜にタレントのやしきたかじんさんの自宅で食事したことも明かし、親密ぶりを強調して「最終的にはトップの気持ち次第」と訴えた。(春日芳晃)