アメリカの原子力潜水艦「ヒューストン」が微量の放射能を含んだ冷却水を漏らしていた問題で、これまで分かっていた佐世保基地以外に、横須賀と沖縄でも放射能が漏れていたことが明らかになりました。
外務省によりますと、アメリカ側から7日に連絡があり、「ヒューストン」の冷却水漏れはおととし6月から今年7月にホノルルのドックに入るまで続いていたことが確認されたということです。
この間、ヒューストンは佐世保の他、横須賀と沖縄の基地にも寄港していて、その際、微量の放射能を含んだ冷却水が漏れていたことになります。
アメリカ側は、漏れた放射性物質の全体量は極めて少なく、人体や環境に影響を及ぼすものではないとしています。
また、文部科学省が行っている放射能検査でも、おととし6月以降、「ヒューストン」が日本に寄港した際に異常な値は測定されていないということです。
この問題で横須賀市は、小さなトラブルの段階で事態を明らかにすることが有効な安全対策なので、アメリカ側にはしっかりした対応を求めたいという内容の市長のコメントを発表しました。(07日17:33)