2008年8月7日 21時23分更新
大阪市の平松市長は、老朽化が進んで建て替えが検討されているごみ焼却施設、森之宮工場について、建て替え計画を凍結することを明らかにしました。
大阪・城東区にある大阪市環境局のごみ焼却施設、森之宮工場は1日に720トンのごみを処理できる市内で最大規模の処理場ですが、稼働してから40年近くたち、老朽化が進んでいるため、大阪市は、平成12年に移転先の土地を120億円余りで取得し、建て替えについて検討を進めています。
これについて、平松市長は、7日の記者会見で「予定地が決まっていることも承知しているが、計画が検討されてから長い時間がたち、この計画を現状のまま進めていくのが適当なのかを考えると私は、今、凍結して、大阪市のごみ問題をどうするのか議論をしていきたい」と述べ、建て替え計画を凍結することを明らかにしました。
また、平松市長は、工場の建て替えに約300億円かかるとしたうえで「本当に必要な施設なら建設しなければいけないが、凍結すれば財政難の中、経費の削減にもつながる。今回の決断は、秋までに出していく自分なりの大阪市のビジョンの1つだ」と述べました。