アンドロクレス

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アンドロクレスという名の奴隷が、王様から逃げて森に入りました。
どこに行くあてもなく放浪していたとき、彼は何かに痛がって横たわるライオンを見つけました。
最初は、逃げようとしました。
しかし、ライオンが追いかけて来ようとしなかったので、不思議に思いライオンのところに引き返しました。
アンドロクレスが近づいてみると、巨大な刺がライオンの足に刺さり膨らんだ彼の足から血が流れています。
その大きな棘がの痛みの原因だったのです。
アンドロクレスはライオンに近づき、足に刺さっている棘を引き抜いてやりました。
 
教訓:感謝をすることは良いことだ
ライオンは喜び、まるで犬のようにアンドロクレスの手をなめ廻しました。
ライオンはアンドロクレスを彼の洞窟に連れて行き、毎日食べ物を与えました。
 
その後まもなくアンドロクレスとライオンは追いかけてきた王様の軍隊に捕らえました。
裁判が行われアンドロクレスをライオンに食べさせるときまりました。
ライオンには何日も餌を与えませんでした。
 
 皇帝達が見守る中、アンドロクレスは広場の中央に引き出されました。
ライオンは、檻から放たれて、広場の中央にいる人間に突進しました。
ライオンは、もの凄い勢いで飛びかかろうとしたその時です。
ライオンは人間がアンドロクレスだと気がついたのです。
 
ライオンは、とてもお腹が空いていました。
しかし、友人を食べることはできませんでした。
そしてアンドロクレスの元に跪くと人なつっこい犬のように手をなめました。
 
これに驚いた王様はライオンとアンドロクレスを呼び出しました。
アンドロクレスは訳を話しました。
王様は納得し、アンドロクレスは奴隷から解放され、ライオンは元の洞窟に返されました。

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このページは、makumakuが2008年1月15日 21:19に書いたブログ記事です。

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