会社元役員を再逮捕 けが偽装保険金詐欺

 当て逃げ事故を利用した保険金詐欺事件で、仙台南署は4日、詐欺の疑いで、仙台市太白区柳生7丁目、タクシー会社「ケイアイタクシー」の元専務亀谷生夫容疑者(48)=太白区袋原=を再逮捕した。

 調べでは、亀谷容疑者は2006年4月4日深夜、太白区郡山の国道4号で、乗用車に同乗中に遭遇した当て逃げ事故で保険金をだまし取ろうと計画。けがをしていないのに事故で働けなくなったとうその書類を同月、青葉区内の損害保険会社の支店に提出し、休業補償などの名目で計約146万円をだまし取った疑い。

 亀谷容疑者は、同社の元常務藤島誠容疑者(54)=詐欺容疑で逮捕=ら当時の社員4人と共謀し、当て逃げ事故で部下の飲酒運転を隠すため藤島容疑者を運転手に仕立てた上で、保険金約176万円をだまし取った疑いも持たれている。

 同社の池上良雄社長(57)は「逮捕直前まで知らなかった。タクシー会社の許認可(06年5月)を受ける前の事件だが、許されない行為だ」と話し、亀谷、藤島両容疑者らを7月17日付で懲戒解雇したことを明らかにした。
2008年08月05日火曜日

宮城

社会



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