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【国際】

仏大統領、ダライ・ラマと会談せず 中国との関係改善選ぶ

2008年8月7日 夕刊

 【パリ=共同】フランス大統領府は6日、フランスを8月中旬に訪問するチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世とサルコジ大統領は会談しないことを明らかにした。

 駐フランス中国大使らはサルコジ氏がダライ・ラマと会談すれば「重大な結果を招く」と警告。フランスはこれに不快感を表明したが、サルコジ氏は中国との関係改善を選択した形となった。フランス国内では中国の圧力に屈したとの批判が高まりそうだ。

 フランス大統領府は声明で「ダライ・ラマが8月のフランス訪問に際し、サルコジ大統領との会談を求めない事情を大統領は理解している」と説明。会談を行わないのはダライ・ラマ側の判断によるとの認識を示した。

 声明は、ダライ・ラマがフランス滞在中に主宰する宗教儀式にサルコジ大統領夫人のカーラ・ブルーニさんが出席する予定であることも明らかにした。

 4月にパリで行われた五輪聖火リレーの混乱に伴い、フランスと中国の関係は悪化。サルコジ氏は中国当局のチベット弾圧を批判する立場から北京五輪開会式への不参加もちらつかせたが、その後、開会式出席を決断。8日に北京入りする。

 

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