こんちゃんつれづれ日記
ここでは近藤昭一衆議院議員の日頃の議員活動や、出来事に対する想いを記録しています。
環境委員会
(2003/2/28 金 晴れ )
先般の大臣所信に対する質疑が行なわれた。
日本の原子力政策は矛盾だらけである。
地球温暖化防止のため、原子力発電が重要だと唱えるのだが、もはや新たな原発の立地を安易に認める民意などないと思う。
もちろん、高速増殖炉プルサーマル計画もしかりである。そして一方で、最終処理法の確定しない核燃料廃棄物はたまり、さらに、使用済処理核燃料、いわゆるプルトニウムは38tを超え、原爆5,000発以上が作れる量を抱えてしまっている。
残念ながら、私たちがどう言おうと、世界諸国で日本の核武器を危惧する声が少なからず出る由縁である。
2つの集会
(2003/2/27 木 )
東京大気汚染公害裁判における未認定患者さんたちに対する救済を求める集会と医療保険患者負担増の凍結を求める決起集会に参加する。日本を安心して医療を受けられない国、困っていても手をさしのべてもらえない国にしてはならないと思う!
さっそく環境委員会準備
(2003/2/26 水 )
朝一番の飛行機で帰国し、環境委員会の理事懇に出席する。国会正常化にともない、明後日に委員会を開く予定である。
廬武鉉大統領就任式出席
(2003/2/23〜25 )
大森農林水産大臣の献金問題と森山法務大臣の名古屋刑務所に係わる問題のために、国会が非正常化した。そのため、予定していた環境委員会の開催が中止になり、思わぬ時間の隙間が出来た。
そこで、ご案内をいただいた韓国の盧武鉉大統領就任式に急遽出席させていただくこととした。
就任式には、民主党から、鳩山由紀夫、仙谷由人、中野寛成の各衆院議員、平田健二参院議員が参加された。また、与党からは小泉総理、中曽根元総理、中山元外相、額賀元官房副長官、冬柴公明党幹事長、野党・社民党からは大島令子衆院議員らが参加されておられた。
24日の午前中に行なわれた大統領就任式は国会議事堂の正面前の広場で行なわれた。私の座った席は、大統領の演説台の後方に設けられた特別席で、盧武鉉大統領を左前方に見る席であった。
10時10分すぎから始まった大統領の就任演説はすばらしく、現政権を「国民参与政権」と名付けた盧大統領の演説の中では、「国民の皆さん」という言葉が11回出てきた。インターネットによる「政策募集」や「閣僚推薦」など、この間の盧政権準備委員会の国民との対話路線には目をみはるものがある。
演説内容の要旨は
1 長い苦難の時代を歩んできたが挑戦と克服を続けてきた。
2 解放以降、分断と戦争、経済的貧しさから世界12番目までの経済強国になった。
3 イラク問題や北朝鮮問題などの不安のため、跳躍が後退し、平和において緊張感があらわれ始めた。
4 さらに、経済的にも後発国が追い上げてきた。
5 しかし、国民が総力をあわせればまだまだ出来る。
6 東アジアは、今、世界の周辺から経済の中心になった。
7 「繁栄の共同体」から、さらなる経済発展のためにも「平和の共同体」にしなくてはならない。
8 そのために北朝鮮の問題を解決しなくてはならない。
9 北の問題では目をみはる成果とともに残された課題がある。私はこれを「平和繁栄政策」と名付けて国民的合意を得て政策を改善しながら進める。
10 平和繁栄政策のポイントは
・ 国民的合意
・ 対話
・ 互意主義と相互信頼
・ 当事者原則と国際協力
・ 対内外的透明性
・ 国民参加と超党的協力
・ 北朝鮮は、核開発計画を放棄すべき。そうすれば国際社会は北朝鮮が希望する多くのものを提供するだろう。
・ 核兵器を保有するのか。体制安全も経済支援の約束も受けるのかの選択だ。
・ 力とビジョンが必用だ。
・ 改革と結合が求められている。
・ 成長のエンジンが必用だ。
・ 対話と妥協が求められている。
11 第2の科学技術大国をめざす。
・ そのために新産業を育て、文化産業を推進する。
・ 教育の改革を推進する。
・ 試験地獄から脱出し、不正腐敗と決別する。
・ 地方分権を推し進め国民的結合(地域不偏、所得格差解消、労使和合、老若男女平等、福祉推進、農漁業維持、特権廃止)と正義をめざす。
ということであった。
世界の平和がアメリカ・ブッシュ政権に揺り動かされる中、アジアに誕生した平和繁栄政権に私は心からエールを送りたい気持ちであり、その政権の誕生の現場に立ち会えたことを誇りに思った。もちろん、この盧政権ときちんと連携していくことが肝要である。
盧大統領は演説の中で、また鉄道のことにも触れた。ソウルで切符を買って列車に乗りこみ北朝鮮、中国、ロシアを経由してパリに降り立てる日を夢見ているという話であった。
私もわが意を得たりという気持ちであった。私の夢は、アジア−ユーラシア鉄道であり、日本と北朝鮮半島を海底トンネルでつなぎ、ヨーロッパまで走るということである。これは日本とアジアの経済発展につながるばかりか、この実現のために平和を求めていくことがこの地域の発展と安定につながるという思いなのである。
韓国の発展は、アジアとの共存共栄にある。そのために、北朝鮮問題を日本、米国と協力して平和的に解決していこうという強い決意にみなぎった演説であった。
すばらしい韓国のリーダーであり、アジアのリーダーだと思った。
夜は、晩餐会に出席した。総勢200名程の人が招待されており、大統領夫妻は来客を入口でじっくり迎えられた。私も通訳を通じて少し話をすることが出来た。
晩餐会には、中曽根元総理も出席しておられたが、大統領のあいさつ以外は、ただ一人、ワイツゼッカー元独大統領がたたれた。独国会での「過去に目を閉ざす者は、未来に対しても盲目である。」で知られるあの方であり、ここでお目にかかれることは望外の喜びであった。
盧武鉉大統領、ワイツゼッカー元独大統領と二人のすばらしい平和へのリーダーにお目にかかれた記念すべき日となった。
なお、この日は、大統領の就任を記念し、市内の博物館などの公共施設は入場無料で公開されていた。合間の時間を利用して、私も見学に出かけ、日本の軍部関係者が日韓の不平等な条約締結に抵抗した明成皇后(閔妃)を焼殺した場所に足を運んだ。景福宮の正面から奥深いところにある。ぜひ一度足を運んでもらいたい場所である。
日本の守り方
(2003/2/23 日 曇り )
いよいよ4月4日に告示の迫った統一自治体議員選挙に向けて、今日は3人の方の後援会事務所開きがあった。開始時間が10時、10時30分、11時と近かったので、ごあいさつだけしてすぐ次の会場へという慌しいものになってしまった。地元の先輩・仲間の必勝を願うとともに、そのために全力を尽くしたい。
ところで、毎週日曜日の各テレビ番組は、時局にかかわる重要なものが多く、録画を見るようにしている。
今日のサンデープロジェクトに出演していた麻生太郎自民党政調会長は「イラクと北朝鮮では北朝鮮の方が深刻だ。北朝鮮で何か起こったときは本当に困る。しかし、我々には守るすべがない。核もない。日米同盟でアメリカに守ってもらうしかない。だからアメリカを支持するしかないんだ」という趣旨のことをおっしゃっていた。
私は違うんじゃないかと思った。元々、日本国は平和憲法を持ち、戦争による紛争解決はしないと誓った。もちろん、だからといって、自衛隊をすぐ放棄すべしとはいわない。ただ、当時の状況は2度の大戦を経験し、「もう2度と戦争はすべきではない」ということが世界中の国民の願いであった。
そして、国連を通じてみんなで平和を守っていこうというはずであった。残念ながら、その構想は東西冷戦が激しくなる中、一部形骸化し、仕方なく結ばれたのが、日米安保条約だったのである。つまり、あくまで「当面のもの」であったはずであり、東西冷戦が終わった現在、求めるべきは日米安保強化ではなく、国際協調であるはずである。北朝鮮が万が一の場合、最も大きな被害を受けるのは韓国も同様である。その意味では韓国もアメリカに頼るしかない。しかし、その韓国が「平和的解決するしかない。その他の方法では結局はとりかえしのつかない紛争になり、かえって平和は遠のく」と思っているのである。
私もその通りだと思うし、イギリスで世論調査をしたところ、「世界を危険にしているのは」という問いに、ブッシュ大統領とフセイン大統領とが同じくらいのパーセンテージだったと聞く。
アメリカブッシュ政権のやり方は危険である。そこに追従すれば、日本もまた危険な状況に巻き込まれていくと思う。
今こそ、日本はアメリカに対してもきちんとモノをいわなくてはならない。「戦争は反対だ」と!
イラク攻撃に反対!
(2003/2/19 水 晴れ )
アメリカのイラク攻撃に反対する集会に出席しデモ行進に参加した。残念ながら、参加者の数は多くはなく、特に若い人の数が圧倒的に少ない状況であった。さらに、栄の久屋大通公園周辺を行進するうちに400人くらいに列は膨れ上がったのだが、途中参加者の人たちは、携帯電話で連絡を取り合ってやってきた名古屋に住む外国の方たちが多かった。
イラクのことは遠い中東のことだとしか見えないからかもしれないが、一端攻撃が始まれば、多くの市民が生命を失うのである。先日読んだ友人からのメールによると、アメリカはイタリア−シチリア島のシゴネッラ基地に遺体袋10万人分と棺6000個を既に送り込んでいるとのことである。
かつての湾岸戦争以来の経済制裁により、イラクは100万人以上の人が生命を失ったと国連は報告している。そのうち、56万人は幼い子どもたちである。
一体、アメリカは何をやろうとしているのだろう。さらに、イギリスのブレア首相は「イラクの次は北朝鮮だ」と言っている。日本は何としてもアメリカのイラク攻撃をとめるために外交努力をしなくてはならないと思う。
川口外務大臣がイラク攻撃の国連決議支持のため、各国を説得しているなど言語道断である。
性同一性障害について
(2003/2/13 木 晴れのち曇り )
民主党の人権政策会議の副座長に就任した。今国会からは、1年ぶりに環境委員会の理事に復帰し野党の筆頭理事も務めることになった。そのため、今野座長からの就任依頼は固辞したのだが、私も関心の深い分野なので引き受けることにした。
第1回のテーマは「性同一性障害」ということであった。
正直申し上げて、自分の不明を心から恥じた。私の政治家としての信条は、「誰も排除されることのない社会をつくる」ことなのだが、性同一性という障害のために、これほどまでに疎外を受けている方がいらっしゃることをほとんど知らなかったし、当事者の方たちの悩みに思いを馳せたことがなかった。
しかし、詳しいことを知らない私でも、厚生労働省の担当者(正確には担当する部署がないのだが)の木で鼻をくくった態度には怒りを覚えた。
我々の「どういう場合に『性同一性障害』を認めるのか」という問いに「ガイドラインはある」と答える。ところが、そのガイドラインは日本精神神経学会でつくられたガイドラインで、それに沿っているからといって、公的医療サービスを受けられるわけでもない。もちろん、薬による治療も、薬の効能説明にないということで、保険適用もなければ、きちんとした使用法もない。
「それで、どうするつもりか」と聞いても、「今のところ基礎的な資料もないので、どうしようもない」と寝ぼけたことを言う。国際的に認知られた障害であり、外見上の性と内面の性が一致しないところから、日本国内でも悩みを抱える人たちが少なくない。彼ら、彼女らは、社会の差別と闘い、やっとの思いで治療を受け、いくばくかの心の安心を得る。しかしそれも束の間、自分の認知する性と戸籍上の性の不一致からくる多くの困難に見舞われることになる。
会議の終わりかけに、当事者という3名の方が発言された。実は、私はここに当事者の皆さんが現れるとは思ってもいなかった。本当にびっくりしたし、勇気をもってがんばっておられる彼ら、彼女らの行動に心から感動を受けた。
仲間とともに、戸籍の性別変更、社会保険や健康保険証、さらにはパスポートや投票ハガキ上の性別表記の廃止など、当事者の方たちが安心して日常生活をおくれる法改正に挑みたい。
菅代表とともに
(2003/2/9〜10 )
昨年12月19日の韓国の大統領における盧武鉉候補の勝利に心からの感銘と祝福を持った私は、一刻も早く訪韓したいという思いでした。
それは、盧氏の当選が、南北の平和統一にとって重要なばかりでなくアメリカのブッシュ政権による危険なもくろみから、このアジアと世界の平和を守るのに大変に重要だと思ったからです。
まず第一段階として、以前から南北京義線連結の問題でともに活動をしてきたNPO法人三千里鐡道の都相太理事長と統一マジ(韓国)のルートを通じて、1月8−9日と訪韓し、盧武鉉候補の選挙対策委員長を勤め次期新千年民主党代表と言われている鄭大哲議員にお目にかかりました。この際のやりとりは別のレポートでご報告させていただきましたが、とにかく「韓国では大変な変革が起きた。まさしく平和革命だ」と感じました。そして、その際、菅直人民主党代表の親書を同氏に手渡し、「2月の8・9・10日あたりで訪韓し、盧武鉉次期大統領にお目にかかりたいと申し出たのが、今回の訪韓へと実を結びました。
◇日程 2月9−10日
◇団員 菅直人 民主党代表
土肥隆一 外務ネクスト副大臣
荒井聰 役員室長
近藤昭一 国際局長代理
橘川こずえ 国際局副部長
増尾一洋 役員室副部長
◇会談相手 ・盧武鉉 次期大統領
(鄭大哲議員・NAK−YOU LEE スポークスマン他同席)
・金大中大統領
・金泳鎮議員はじめ日韓キリスト議員連盟のメンバー及び関係者
(国会議員10人程・そのほか財界人 なお、金泳鎮議員は次期政権で農林水産大臣に就任予定)
・韓和甲代表はじめ新千年民主党所属国会議員7名
(この中に、盧氏が次の時代のリーダーと名指しした鄭叫泳議員も同席)
・統一マジ関係者
(李在禎議員・李富榮議員・金槿泰議員・文盛瑾・劉元琥・金在森・金玄勲・他外交安保担当議員 なお、李在禎議員は文部大臣に就任予定)
盧次期大統領との会談は政権引継委員会事務所において、11時30分から行われました。当初は、11時20分からだったのですが、与党三党の幹事長が民主党、社民党に遅れてはならないと、先方からの11日ではという当初の提案を拒否し、どうしても民主党より先にと迫ったため、10時10分からの会見になり、私たちの日程が10分ずれたのでした。盧次期大統領を選出した韓国のダイナミックな変化から見ると、何とちっぽけなことにこだわる日本の政治家と思われたに違いなく、大変に情ない気持ちでした。
会談の席上に民族衣装で表れた盧次期大統領の印象は、もの静かで少々はにかむような表情を見せるやさしい方という感じでした。とにかくヒョウヒョウとした感じを崩さず、どんな時にも、どんな相手にも同じ表情をつくれる方なんだろうと思いました。同氏が常におっしゃっておられる「原則と対話」の方なんだと強く思いました。
会談では、本人の強い平和への信念と多くの韓国民に支持されているという自信と、しかしながら、「なかなか思うように動かない日米を含めた国際情勢」に不安と焦燥を感じておられている、その気持ちを率直に語られました。
盧氏の最大の主張は3つ
1 北朝鮮の核開発は、経済支援・安全保障のためのカードなのだから、話し合えば必ず解決できる
2 圧力を加えても解決出来ない 米国の攻撃はどうしても防がなくてはならない それは戦争になる
3 最も大切なのは、戦争をおこさせないこと ブッシュ大統領に直接会って説得したい
ということでした。
それに対して菅代表は、かなり積極的な提案を行ないました。
つまり、戦争になれば、日本にも大きな影響が出る。問題解決のためには話し合いが望ましい。日・米・韓がパッケージで条件を提示し、北朝鮮を説得しよう。
その北朝鮮に核開発を放棄させ改革開放させるパッケージとは、
1 米国は金正日総書記体制を容認する
2 日本は国交回復して経済援助を実施する
3 韓国も南北間の経済協力を推進する
という提案でした。これは、新聞報道等で知る限り、与党にも社民党にもない提案としてよかったと思います。
盧次期大統領は、ブッシュ政権と金正日政権との相互不信を危惧し、とにかく、戦争がおきたら、大変なことになるのだから、日韓が協力して、ブッシュ政権を説得しようと強く訴えられました。
その後、12日の党首討論会で上記の主張を菅代表は展開するわけですが、今後、私は、米国への働きがけなど、より具体的な行動を継続していくべきだと思っています。
なお、その後、金大中大統領との会談も行いましたが、同氏も平和的話し合いによる解決への信念を熱く語られました。多分、そこには、ご自身の経験も重ねられたのだと思います。つまり、軍事政権のもと、死刑判決を受けたばかりでなく、拉致され殺されかかった自分が、韓国で大統領に就任した。そして、南北会談を実現し、ノーベル平和賞も受賞し、さらには、抱擁政策を継承する盧武鉉氏を韓国民が選んだという民主化革命への自信なのだと思いました。
もちろん、この雰囲気は、李在禎議員はじめ金槿泰議(お二人は新千年民主党)、李富榮議員(ハンナラ党)ら、民主化活動で闘ってきた皆さんとの朝食会でもはっきりと出ていました。残念ながら、時間の関係で盧武鉉氏の当選に大きな役割を果たした文盛瑾さんとはゆっくりお話することが出来ませんでした。この方は、韓国の人気番組の「それが知りたい」のコメンテーターだったのですが、番組降板して盧武鉉氏の応援に全国を駆け回ったという方ですが、南北の平和統一のために38度線を歩いて渡った故・文益煥牧師の三男にあたる方です。その意味で、ここにも民主化運動の血が流れていると思いました。
一泊二日という強行スケジュールでしたが、今後の活動の大きな一歩になったと確信しています。
今後さらに、2歩3歩と踏み出していくこと大切ですし、米国のブッシュ大統領によるイラク攻撃への緊張感が刻一刻と高まる中、北朝鮮の核問題も緊迫してきており、しっかりと活動していかなくてはと思っています。
旧正月を祝う
(2003/2/2 日 曇り )
昨年に引き続き、2回目の「東アジアの仲間と共に旧正月を祝う会」を昨日行なった。
元々、日本は「もっとアジアの一員であること」をきちんととらえ直すべきだという気持ちと、農耕民族として自然との共生を大切に生きてきた日本の民は、太陰暦(農暦)をもう一度見直すべきだという思いであった。
日本は、いつの間にか西洋、特にアメリカの方ばかりを向くようになってしまった。もちろん、それ自体悪いわけではないが、同時に大切なものを忘れてしまったと思うのである。
小泉首相の靖国神社参拝とてそうである。もちろん、私の中にも「戦争で亡くなった人々に対する哀悼の気持ち」は大いにある。しかしながら、それゆえに2度と戦争を起こさないようにすることが重要であり、そのためには、きちんと戦争責任を明確にし、日本が侵略したアジアの国々の人々と相互理解と信頼を高めなくてはならないと思うのである。
今回の小泉首相の靖国神社参拝がどれだけアジアの人々の心を傷つけているのかにもっと思いをよせなくてはいけないと思う。
2010年には東北アジアのGDPは世界の27%に拡大すると展望されている。(1990年は16%) 欧州と北米は生き残りをかけて地域統合の道を選んだ。日本は、成長する東北アジアに位置する好条件を持っているが、十分にこれをいかしているとは思えない。
私は、今こそ、きちんとアジアの一員として、近隣諸国ときちんと経済協力をすることこそ、日本経済の再活性化につながると思う。
また、農耕を中心とするアジア民族は、弱肉強食主義とは異なる共生の思想をもってきたと思う。
資本主義の根本は、それぞれの企業の発展であり、相手を倒すことである。
リストラで「日産」が甦っても、日本自体の豊さは、戻らないのである。また、競争原理の中からは、「環境重視」の姿勢はなかなか生れてこないのである。
私は、今求められているのは、資本主義の「小さい政府」でも、共産主義の「大きな政府」でもない「第三の道」「中くらいの政府」だと思う。誰もが、平等な教育機会を得て競争しつつも、そこからこぼれる人たちに対して、きちんとセーフティーネットを張っていく。中央が何でも決めるのではなく、市民が主役になって地域が決めていく。未来の子どもたちのために、きちんと環境を守っていく。そんな国づくりをしたい。
そのために、「旧正月を見直そう」という会であった。おかげさまで中日新聞にも大きく取り上げられた。来年は1月21日である。誰にも参加(有料)できるので、ぜひお出かけいただきたい。飛び入り演芸も大歓迎である。みんなでワイワイガヤガヤやりたい。