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韓国で実績がない大成建設が「10大建設会社」に!?

 国土海洋部が最近実施した「施工能力に関する総合評価」で、韓国での建設工事の実績がほとんどない日本の大成建設が10位となり、韓国の建設業界が不満をあらわにしています。

 「施工能力に関する総合評価」は、建設会社の工事の実績や債務実態などを総合的に評価し、各社が工事を行える規模を見積もったもので、建設会社の「成績表」といえるものです。会社の名誉にもかかわってくるだけに、各社は少しでも高いランク付けをされるようにと、激しい競争を繰り広げます。しかし、大成建設は韓国に5人の駐在員を置き、過去数年間に地方で300億‐400億ウォン(約32億‐42億円)規模の工事を2件受注しただけです。韓国での実績だけを見れば、200位にも入らないはずです。

 にもかかわらず、韓国の10大建設会社の仲間入りをしたのは、一体どういうことなのでしょうか。大成建設は2000年8月に韓国へ進出して以来、日本の本社の実績を基に、施工能力の評価を受けてきたのです。2001年には131位でしたが、03年には37位、05年には22位と順位を上げ、昨年には11位にまで上り詰めました。大韓建設協会の関係者は「現在の制度では、外国の建設会社の場合、本国での実績を認めなければならないことになっているため、大成建設が上位に入っている」と話しています。10位以内に入らなかったある建設会社の関係者は「韓国での実績もない会社が上位に入るような現在の施工能力評価は信じるに値するものといえるのか」として、政府に対し制度の改善を求めています。

洪源祥(ホン・ウォンサン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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