米司法省は6日、2001年に発生した米炭疽(たんそ)菌事件について、先月、自殺した米陸軍感染症医学研究所(メリーランド州フォートデトリック)の研究者ブルース・アイビンス氏(62)の単独犯行によるものと結論付け、捜査終了の手続きに入ったと発表した。
炭疽菌入りの手紙が送りつけられ、5人が死亡、ほかに17人が発症し、全米を震撼(しんかん)させた事件は重要容疑者の自殺で幕切れとなった。
記者会見したテイラー連邦検事は「アイビンス氏が事件で唯一の責任ある人物と確信している」と述べ、多くの証拠が同氏の犯行を裏付けていると強調した。
捜査を担当した米連邦捜査局(FBI)は同日、事件の遺族らに説明を行った後、証拠を公開した。(共同)
毎日新聞 2008年8月7日 8時05分(最終更新 8月7日 8時34分)