(cache) MUSICO | スクール オブ ミュージック 名盤でマスターする よくわかる音楽ジャンルの基礎講座 Vol.11 ~歌謡曲編~

特集

スクール オブ ミュージック名盤でマスターする よくわかる音楽ジャンルの基礎講座 ~歌謡曲編~
 
パンク、レゲエ、ヒップホップ、ロック・・・・・・、あなたが日頃なにげなく使っている音楽のジャンル。しかし、実は詳しく知らないで使っていることって多くないですか?このシリーズ連載では、そんな音楽のジャンルをわかりやすく解説。そしてそのジャンルを代表するアーティストの名盤を聴いて、さらに詳しくなってしまおう、という企画です。この特集でワンランク上の音楽好きを目指そう!
名盤でマスターする よくわかる音楽ジャンルの基礎講座 ~歌謡曲編~
名盤でマスターする よくわかる音楽ジャンルの基礎講座 ~歌謡曲編~
第十一回 歌謡曲

家族そろって夕べを囲み、ラジオやテレビから流れてくる流行歌に耳を傾けている……。そんな「三丁目の夕日」的風景とともに思い出される大衆音楽。“歌は世につれ、世は歌につれ”とよく言われるように昭和の時代をとともに並走し、世相を写し取ってきた日本の流行音楽、それが歌謡曲だ。一説には戦後、海外のポピュラー・ミュージックが入り込んできたことをきっかけに、それらの要素のある音楽が生まれてきたため、それ以前の純邦楽と区別化を図る意味で歌謡曲という言葉が生まれたとされるが、その定義はあいまいで、楽曲構成や産業構造(楽曲製作の分業制など)といった観点から見るよりも、テレビやラジオの歌謡番組や映画などによって大衆に広まった楽曲。つまり当時の老若男女誰もが知っていて口ずさむことのできた楽曲と捉えるほうがその本質に近いだろう。だから、演歌であってもGSであってもアイドルであってもフォークであっても、当時の大衆の心情に強く訴え、愛された楽曲であれば、すべて歌謡曲だという言い方もあながち間違いではないだろう。ある世代にはテレビがお茶の間の主役だった時代の甘酸っぱい記憶を呼び覚ましてくれる、J-POP世代にはお父さんやお母さんの青春を追体験できる懐かしくも新しい音楽。時代とともに歌い継がれ、多くの時代を彩ってきた歌謡曲の魅力を今、見直してみるのもいいかもしれない。

パワー・ポップの歴史を簡単に紹介!!
HISTORY OF 歌謡曲

 大正末から昭和初期にかけて、レコード技術の移入、ラジオ放送の開始に伴って大衆の文化、庶民の娯楽として日本の大衆音楽の歴史は始まる。当時のレコードはSP盤で、すべてシングルでの発表であった。この時代の代表的な歌手には藤山一郎(「青い山脈」)、佐藤千夜子(「東京行進曲」)、東海林太郎(「赤木の子守歌」)らがいた。その大部分はクラシック出身であり、流行歌はあくまでも副業的に行っていたケースが多かった。その後、霧島昇、上原敏、田端義夫らが活躍、戦前の流行歌界を盛り上げたが、第二次世界大戦の勃発により、戦争賛美・国威発揚を目的とした戦時歌謡が中心となる。  戦後の暗い世相に明るい希望をもたらしたのが並木路子の「リンゴの歌」や美空ひばりの歌声だった。60年代に入るとカバー・ポップスや青春歌謡が大流行。中尾ミエ、園まり、伊東ゆかりの三人娘は「ザ・ヒットパレード」や「シャボン玉ホリデー」で洋楽のカバーを多く披露し、人気を得た。西郷輝彦、橋幸夫、舟木一夫は「御三家」と呼ばれ、彼らの主演映画の劇中で歌われた楽曲がヒット、青春歌謡などと形容された。また、歌謡曲とは多少、趣が異なるがタイガースやスパイダースなどのグループ・サウンズ(GS)の大ブームも忘れがたいところ。  71年には南沙織、天地真理、小柳ルミ子が、翌年には西條秀樹、浅丘めぐみ、郷ひろみ、アグネス・チャンらがデビュー。さらにオーディション番組「スター誕生」が始まり、ここから山口百恵、森昌子、桜田淳子ピンク・レディーらが登場。歌謡番組はアイドルがその中心になっていく。  80年代は歌謡曲の多様化が進んだ。その要因には以前のようにロック歌手やニューミュージック系シンガーであってもテレビ出演を拒まなくなったことにより、彼らの楽曲がヒットチャートに多く上るようになったことがある。が、山口百恵の引退と入れ替わるように現れた松田聖子(同期には田原俊彦も)、「花の82年組」といわれたシブがき隊、中森明菜小泉今日子松本伊代、堀ちえみ、早見優、石川秀美などアイドルも依然としてお茶の間の人気者だった。  90年代に入った頃からJ-POPという日本のポピュラー・ミュージックを総称する呼称が生まれ、いつしか歌謡曲という言葉は姿を消していった。それは奇しくもライフ・スタイルが多様化し、テレビもひとり1台の時代を迎え、老若男女誰でも知っているヒット曲が生まれにくくなった、そんな時代背景と一致していた。 それはいうなればパンクやネオ・モッズなどと同じくロック原理主義者によってなされた復権運動だったとも言える。

覚えておきたい用語をいくつか紹介!!
KEYWORD OF 歌謡曲
■古賀政夫

戦前から戦後にかけて美空ひばりの「悲しい酒」「柔」、藤山一郎の「丘を越えて」、佐藤千夜子の「影を慕いて」など5000曲以上の楽曲を作曲。その日本人の琴線に訴えかける旋律は古賀メロディと呼ばれた。初代日本作曲家協会会長も務めた。死去後の78年には国民栄誉賞を贈られている。

■美空ひばり

昭和の歌謡史を代表する国民的歌手。11歳で歌手デビュー。12歳で主演した映画「悲しき口笛」の同名主題歌が大ヒット。ジャズから演歌まであらゆるジャンルの楽曲を歌いこなす圧倒的で正確無比な歌唱力はほかに類をみない。代表曲に「川の流れのように」「柔」「悲しい酒」「真っ赤な太陽」など。

■スター誕生

71年10月にスタートした視聴者参加型オーディション番組。初代司会者は萩本欽一。審査員に松田トシ、阿久悠、森田公一ほか。山口百恵、桜田淳子、森昌子、ピンク・レディー、藤正樹、城みちる、片平なぎさ、岩崎宏美、渋谷哲平、石野真子、柏原芳恵、小泉今日子中森明菜など数えきれないくらいのアイドル・スターを生んだ。ちなみに松田聖子も番組に応募したが、不合格であった。

■ザ・ヒットパレード

59年6月から70年3月までフジテレビ系で生放送された音楽番組。毎回、人気歌手が登場してヒット曲を歌うスタイルで、のちの「夜のヒット・スタジオ」や「ザ・ベストテン」のひな形ともなった。ほぼ同時期に日本テレビ系で毎週日曜日にオンエアされていたのが「シャボン玉ホリデー」で、当時デビューしたばかりのザ・ピーナッツとクレイジーキャッツが、ゲストを交えてコントや歌、トークなどを展開する元祖音楽バラエティ。

■三人娘

同世代の若手女性歌手3人がユニットを組んで活動する際、「三人娘」という呼称が使われた。実際にはユニットとしての活動がなくてもライバル関係の3人をまとめて売り出す際にもこの言葉は利用された。初代三人娘は水谷良重、黒柳徹子、横山道代。美空ひばり、江利チエミ、雪村いずみは元祖三人娘(ジャンケン娘)と呼ばれた。ほかに伊東ゆかり、中尾ミエ、園まりのスパーク3人娘、南沙織、小柳ルミ子、天地真理の新三人娘、「スター誕生」出身の森昌子、桜田淳子、山口百恵の花の中三トリオなど。男性歌手の場合は「御三家」と呼ばれ、初代は橋幸夫、舟木輝彦、西郷輝彦。新御三家は郷ひろみ、西城秀樹、野口五郎。

 
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浪曲出身で、歌謡浪曲を得意とした国民的歌手。明るく朗らかな性格と持ち前のサービス精神で万人から愛された。「お客様は神様です」の名言はあまりに有名。「世界の国からこんにちは」は70年の世界万博のテーマ曲。晩年にはラップにも挑戦したことも。

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幾度かの改名、長い不遇時代を経て、71年に「五木ひろし」としてデビュー。垢ぬけた曲調のポップス演歌路線でヒットを連発。森進一とともに若手代表として演歌界を盛り上げた。今なら氷川きよし的ポジション!?  最近では、つんく♂やハロプロとの交流でも知られる。

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園まり
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同じ事務所の中尾ミエ、伊東ゆかりと組んだ“スパーク三人娘”のひとり。セクシーで甘い歌声で「逢いたくて逢いたくて」「夢は夜ひらく」(後に藤圭子もヒットさせた)などのムード歌謡の名曲を多数残した。日活黄金時代のスクリーンでの活躍も印象深い。

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No.18 誰よりも君を愛す
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スティール・ギター奏者、和田弘をリーダーとするムード歌謡の第一人者。演歌にハワイアンやジャズの要素をミックスさせた都会的な歌謡曲を聴かせた。松尾和子、吉永小百合ら女性歌手とのデュエット・ヒットも多数。ちなみにメンバーの三原さと志は、コーネリアスこと小山田圭吾の実父。

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鼻にかかったハスキー・ボイスと色っぽいため息で、「伊勢佐木町ブルース」「長崎ブルース」「池袋の夜」などのヒットを飛ばした“ブルースの女王”の3枚組ベスト。もともと「銀巴里」で歌っていた彼女らしくジャズのスタンダードも数多く披露。

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台湾、香港、日本を中心に活躍したアジアの歌姫。「つぐない」「愛人」「時の流れに身をまかせ」など80年代半ばに、心に残るムード歌謡の名曲を数多く発表、3年連続で有線放送大賞に輝いた。95年に42歳の若さで亡くなったが、その人気は現在でも根強い。

90's
ジャッキー吉川とブルー・コメッツ
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No.5 ブルー・シャトウ
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60年代に時代を席巻したGSブームの中心的バンド。150万枚のセールスを記録した「ブルー・シャトウ」は67年のレコード大賞を受賞。三原綱木、井上忠夫(大輔)らが在籍。 洋楽の影響の強かったほかのGSグループに比べ歌謡曲度はかなり高め。

00's
浅丘めぐみ
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No.5 わたしの彼は左きき
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雑誌「セブンティーン」のモデルとして活躍後、72年に歌手デビュー。真ん中分けの長い黒髪と愛らしい歌声で一時代を築いた浅丘めぐみ。本作は「芽生え」「わたしの彼は左きき」「女の子なんだもん」などおなじみのナンバーを収録したベスト盤。

山本リンダ
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No.1 どうにもとまらない
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もともとはアイドル的なシンガーだったが、71年の「どうにもとまらない」でセクシー路線に方向転換。大胆なヘソ出し衣装、情熱的なダンス、扇情的な歌詞でお茶の間を釘づけにした同曲を含む72年作。この後、「狙いうち」「きりきり舞い」などヒットを連発した。

フィンガー5
『個人授業-First Album』
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No.7 個人授業
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70年代に和製ジャクソン5として一世を風靡した沖縄出身の兄弟5人組のデビュー盤。ジャクソン5のカバーが半数以上を占めるが、当時11歳だったアキラのハイトーン・ボーカルとファンキーなサウンドは本家顔負けのかっこよさ。

野口五郎
『りばいばる 歌謡曲編 野口五郎』
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No.4 私鉄沿線
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西城秀樹、郷ひろみとともに新・御三家を形成、70年代を象徴する男性アイドルとなった野口五郎の青春歌謡集。伸びやかでビブラートを効かせた歌唱力には定評がある。また、ギタリストとしての才能も高く評価されている。

桜田淳子
『わたしの青い鳥』
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No.1 わたしの青い鳥
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14歳のとき、「スター誕生」からデビュー。山口百恵、森昌子とともに「花の中三トリオ」と呼ばれた桜田淳子。トレード・マークはエンゼル・ハット。本作は初期の代表曲「わたしの青い鳥」を含む2作目(73年)で、さわやかな正統派アイドル・ポップスが満載。

ピンク・レディー
『ピンク・レディー』
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No.1-13 UFO
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70年代後半に社会現象とも呼べるブームを巻き起こしたミーとケイからなるスーパー・アイドル・デュオ。阿久悠、都倉俊一コンビによる世相を反映した歌詞とリズミカルな楽曲、独特の振り付けで老若男女を問わず人気を博した。

アン・ルイス
『WOMANISM I』
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No.14 六本木心中
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「グッド・バイ・マイ・ラブ」などオールディーズ・テイストのポップスから「六本木心中」などのロック歌謡まで、70年代から80年代にかけてヒット曲を多数放ったアン・ルイス。本作はそんな歌謡曲の持つ折衷的な魅力が存分に味わえるベスト盤。

中森明菜
『バリエーション (変奏曲)』
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No.8 少女A
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初ヒット「少女A」収録の2作目(82年)。山口百恵の影の部分を引き継いだようなツッパリ路線と西洋的な淡い色彩感を感じさせるバラードがこの時期の二本柱。以降、明菜ビブラートと評された圧倒的なロングトーンを駆使した歌唱で数々のヒット曲を残していく。

松本伊代
『コンプリート・シングル・コレクション』
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No.1 センチメンタル・ジャーニー
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80年代初頭のアイドル黄金期を支えた松本伊代のシングル集。独特の鼻にかかった声で歌われるデビュー曲「センチメンタル・ジャーニー」の「伊代はまだ16だから」という一説が何より衝撃的だった。初期の筒美京平はじめ、大江千里、尾崎亜美など作家陣も豪華。

ザ・チェッカーズ
『SCREW』
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No.10 Standing on the Rainbow
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83年に「ギザギザハートの子守唄」でデビュー。チェック柄で統一したファッションとロカビリー風ポップスで一気に女の子たちのハートをつかんだチェッカーズ。本作は88年発表のセルフ・プロデュースによる2作目で、アイドルからの脱却に成功。

小泉今日子
『今日子の清く楽しく美しく』
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No.5 なんてったってアイドル
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アイドルであることを全肯定しながらも、同時にあらたなアイドル像を作り上げた85年の「なんてったってアイドル」はアイドル・ポップス史上に残る名曲。まさにアイドルによる人間宣言だった。虚構ビジネスとしてのアイドルの終焉を予言。

おニャン子クラブ
『MYこれ!クション おニャン子クラブ BEST』
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No.1 セーラー服を脱がさないで
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85年に始まったTV番組「夕やけニャンニャン」から生まれた女性アイドル・グループ。それまでのアイドルにはなかった放課後の部活感覚(=親近感+素人っぽさ)が同世代の男子を中心に受け、ソロや様々なユニットでもヒットを放った。

工藤静香
『MYこれ!クション 工藤静香 BEST』
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No.4 Mugo・ん…色っぽい
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おニャン子クラブ出身で歌手としてもっとも成功したのが彼女。87年のソロ・デビュー以来、ヒット曲を連発。アダルトでセクシーな歌声とその艶歌的歌詞世界は女性人気も高かった。「愛絵理」のペンネームで作詞も手掛けている。

90's
華原朋美
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『3rd-LOVEパラダイス-』
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平成不況、世紀末不安を吹き飛ばした現代版“ええじゃないか”「LOVEマシーン」収録の3作目。165万枚という破格のセールスを記録した同曲は20世紀最後の国民的歌謡曲だ。DANCE☆MANによる本格的ファンク・サウンドも最高!

松浦亜弥
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ジェロ
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No.6 釜山港へ帰れ
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「海雪」のヒットで演歌界に新風を吹き込んだ、日本の心を持つヒップホッパー。彼の1stミニ・アルバムは演歌、歌謡曲の名曲をカバー。ジャズ・テイストの「君恋し」やマーティ・フリードマン参加の「釜山港へ帰れ」などひとひねりしたアレンジが楽しい。

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