医療紛争解決へ県支部/全国初メディエーター
患者や家族と、病院とのトラブルを裁判以外で解決する「医療メディエーター」の普及に向け、日本医療メディエーター協会沖縄支部(支部代表・西銘圭蔵沖縄協同病院院長)が十四日設立する。同協会は今年三月に東京都で発足しており、支部設立は全国初。
医療メディエーターは病院内の苦情や医療事故への対応で、当事者間の対話を促進することで紛争を解決する。中立的な視点を維持するため専門技法を習得した病院スタッフが担う。
同支部設立準備事務局の真名井敦さんは、医療メディエーターを活用した紛争解決の利点として(1)両者の話し合いを通じ事実が究明できる(2)患者や家族の心のケアにもつながる―ことを挙げる。「裁判は勝ち負けになるため、互いに不利な情報を隠し真相究明できないほか、感情面でもしこりを残すことが多い」と説明。医療メディエーターを活用し、当事者間の合意を促すことで、「患者や病院の双方にとって納得できる解決が可能になる」と期待した。
県内では、昨年開かれた医療学会をきっかけに医療メディエーターの研修を取り入れる病院が増加。医療関係者百三十人が初級研修を終えている。
同支部は医療メディエーターや病院の登録を増やし、研修や普及・養成活動を推進する。支部設立を記念する講演会が十七日、那覇市西のロワジールホテル那覇で開かれる。ファクスでの事前申し込みが必要。問い合わせは北中城若松病院内設立準備事務局、電話098(935)2277。