2008年 8月 6日
倉敷チボリ公園廃止へ
倉敷チボリ公園を運営する第3セクター、チボリ・ジャパン社の取締役会が岡山市で開かれ、事実上の公園廃止と会社の清算が決まりました。取締役会では公園の廃止とジャパン社の清算について話し合われました。天満屋会長でジャパン社の伊原木一衛副会長が欠席したため、取締役10人で採決が行われ、今年いっぱいで公園を廃止し、会社を清算する案が全会一致で可決されました。この案は今月26日の株主総会で諮られますが、事実上、ジャパン社の清算が決まり、去年9月から混迷が続いていたチボリ問題にようやく1つの決着が付きました。倉敷チボリ公園は、岡山県、倉敷市のほか地元企業など約160社から出資を募り、総事業費451億円を投入した岡山県主導の第3セクターです。土地代の8割に当たる年間4億8000万円を税金で負担する条件の元、1997年7月に開園しました。開園16年後の黒字化を目指していましたが、入園者が伸び悩み、一度も黒字を達成できないまま赤字は膨らみ続けました。事業主体の岡山県は去年、本家デンマークチボリとの契約交渉がこじれた事を理由に、事業からの撤退を表明していました。取締役会では岡山県が地主のクラボウに土地を返還することも決まりました。今後は公園部分を残してもらうよう、県と倉敷市がクラボウに働きかけていくことになります。

長男の妻の布団に火、女を逮捕
長男の妻が寝ていた布団に火をつけ、殺害しようとしたとして、井原市の女が殺人未遂と放火未遂の現行犯で警察に逮捕されました。逮捕されたのは、井原市上出部町の無職、西井秀美容疑者65歳です。警察の調べによりますと、西井容疑者は6日午前1時半ごろ、自宅2階の和室で寝ていた38歳の長男の妻の布団にライターで火をつけて、殺害しようとしたものです。家族によって火は間もなく消し止められましたが、妻は右手に軽いやけどを負ったほか、畳やタンスの一部を焼きました。2人は日ごろから仲が悪かったということで、取り調べに対し西井容疑者は、「嫁を殺して自分も死のうと思った」と供述しています。

津山市の強盗事件で警察が情報提供呼びかけ
先月27日、津山市のガソリンスタンドで発生した強盗事件で、警察は6日、犯人の写真が印刷されたチラシを配り、市民に情報提供を呼びかけました。チラシの配布は強盗事件の現場周辺とJR津山駅前の2ヵ所で行われました。このうち、現場近くの市道では津山警察署の署員8人が、防犯カメラに映っていた犯人の写真が印刷されたチラシをドライバーに配り情報提供を呼びかけました。この事件は先月27日、津山市沼のエネオス青野石油、沼給油所の事務所に2人組の若い男が押し入り、従業員を果物ナイフのようなもので脅し、金庫にあった売上金60万円を奪って逃走したものです。警察によりますと犯人はいずれも身長170センチ前後で20歳位ということです。《情報提供・津山警察署》0868・25・0110

加ト吉元常務ら詐欺事件で再逮捕
観音寺市の冷凍食品大手、加ト吉の元常務ら2人が売買契約書を偽造し、銀行から現金をだまし取った事件で新たに約10億円をだまし取っていたことが分かり6日、再逮捕されました。詐欺などの疑いで再逮捕されたのは加ト吉の元常務、高須稔容疑者と、香川県宇多津町の貿易会社の元社長、山元憲治容疑者の2人です。警察によりますと高須容疑者らはおととし9月、偽造した加ト吉水産の印鑑を使って大阪市の商社との間で、売買契約書を作り、健康食品を購入する取引があったように偽装しました。そして、商社から債権を譲り受けたみずほ銀行から約10億円をだまし取った疑いです。取り調べに対し2人は容疑を認めていて、高須容疑者は「偽装取引の資金を得るために偽装取引を繰り返した。止めるに止められなかった」と供述しているということです。

さぬきうどん振興協議会発足
小麦価格の高騰など讃岐うどんを取り巻く新たな問題に迅速に対応しようとうどん店や製麺業で作る3つの団体が一本化され、6日、会の役員が真鍋知事に報告しました。新たに発足したさぬきうどん振興協議会はうどん店や製麺業者で作る協同組合など3つの団体を一本化させたものです。今年5月に共同開催した「世界麺フェスタ」をきっかけに一本化の話が進んだものです。6日は役員7人が香川県庁に真鍋知事を訪問し、正月に家庭でうどんを食べてもらう、「年明けうどん」を全国に広める構想があることを明らかにし、県に協力を求めました。協議会では今後、小麦価格の高騰や台湾のうどん店で「讃岐うどん」の商標が使えなくなっている問題などに取り組んでいく方針です。

香川で合宿の五輪代表コーチが陸上教室
岡山・香川で行われている北京オリンピックの事前合宿で、国際交流が深まっています。丸亀市では代表チームのコーチが、6日、地元選手に特別指導を行いました。6日は、香川県で合宿を行っている6カ国のうち、フィンランド・デンマーク・アイスランドの陸上の代表チームのコーチが指導を行いました。参加した中学生・高校生は、短距離や、やり投げなど、香川県で優れた成績を残している有望選手です。世界トップレベルの選手を育てたコーチのアドバイスを真剣な表情で聞きながら汗を流していました。今月10日には、小学生を対象にした特別指導が行われる予定です。

日銀岡山支店長が退任会見
日本銀行岡山支店長を今月4日付けで退任した鵜飼博史さんが退任の記者会見を行いました。会見で鵜飼さんは「岡山は金融機関同士の競争が激しい一方で、意見交換が活発に行われている所と感じました。その中で景気などの現状をできるだけ的確に伝えてきましたが、その評価は皆さんにゆだねたい」と話していました。後任には日銀本店政策委員会室参事役の高橋経一さん(47)の着任が決まっています。

グリーンヒルズ津山でひまわり見ごろ
津山市の公園グリーンヒルズ津山で3万本のヒマワリが見ごろを迎え、訪れる人たちの目を楽しませています。園内にある約3800平方bの丘陵地には約3万本のヒマワリが植えられていて、照りつける太陽の下小ぶりな花を咲かせています。公園の管理事務所によりますと今年は梅雨の時期に雨が少なかったため職員がヒマワリに水をまき、育てたそうです。例年より開花が1週間ほど遅れたものの、何とか花を咲かせる事ができました。グリーンヒルズ津山のヒマワリはお盆ごろまで楽しめそうです。

津山市で原爆パネル展
広島の原爆投下から6日で63年です。原爆投下直後の惨状を紹介するパネル展が津山市役所で開かれています。このパネル展は戦争の悲惨さを知ってもらおうと市内に住む原爆被爆者の会などが毎年、この時期に開いているものです。会場には1945年8月6日に広島市に原爆が投下され、焼け野原となった街の様子や、戦争で両親を失った孤児の写真など100点が展示されています。原爆の熱で体が焼けただれた人や水を求める人達などを描いた絵は、原子爆弾の恐ろしさとともに平和の尊さを改めて感じさせます。この展覧会は8日まで、津山市役所で開かれています。