大みそかのカウントダウンを最後に閉園する倉敷チボリ公園=本社機ヘリから撮影
経営不振に陥っていた倉敷チボリ公園(岡山県倉敷市寿町)が今年末で閉園することになった。運営する岡山県など出資の第三セクター「チボリ・ジャパン」が、6日の取締役会で事業廃止と同社解散を全会一致で可決した。26日の臨時株主総会で承認を得て、会社清算手続きに入る。
公園は岡山県の主導で97年7月に開業。初年度は約300万人の入園者があったが、07年度は75万人にまで減少し、累積赤字は144億円にのぼる。デンマーク・チボリ公園を経営する提携先の会社から求められた新規投資などをめぐる交渉がもつれ、09年1月以降は「チボリ」の名前が使えなくなることも決まっていた。
大みそかのカウントダウンイベントを終えて閉園。従業員約400人については再就職先の確保に努めるという。会長を務める石井正弘知事は記者会見で経営責任について問われると、「臨時株主総会後に申し上げる」と述べるにとどまった。