2008年2月、大阪府知事に就任。1998年に「橋下綜合法律事務所」を開設し弁護士として活躍。その傍ら、テレビの法律相談番組などにレギュラー出演し人気者に。大阪府立北野高校、早稲田大学政治経済学部卒。1969年生まれ、39歳。血液型B型。3男4女の父親
2004年7月に参議院議員初当選、07年から公明党青年局長。特定非営利活動法人AMDA元職員、アフガン難民キャンプなどで医療支援活動の責任者として活躍。京都大学農学部卒、同大学院修了。スウェーデン・ウプサラ大学留学。1973年生まれ、35歳。血液型B型。1男1女の父親
- 谷合
- 橋下知事は、弁護士としても、またテレビでも活躍されていました。なぜ若くして政治の世界に飛び込んだんですか。
- 橋下
- 普通の38歳(当時)。あまり「政治!政治!」とは考えてなかった(笑)。ただ、単純に「将来世代へツケを回すのはやめよう」と。その思いが強かっただけです。
- 谷合
- まさに青年世代を代表する知事ですよね。
- 橋下
- 府知事選挙のときは、公明党の青年局や婦人の方たちに、街頭演説などですごく盛り上げてもらって、本当に感謝しています。公明党の支持者の方は、とにかく熱気が違う(笑)。
- 谷合
- どう違います?
- 橋下
- まず、視線が違う。もともとメディアに出ていたから、視線には敏感なんです(笑)。テレビで見る珍しい人が来たという目じゃない。「今の状況を、どうにかしたい」という思いが、ひしひしと伝わってきました。
- 谷合
- 私が青年局長として大切にしているのも、そういう若者の「率直な思い」です。どうしても高齢者の目線に傾きがちな日本の社会の中で、若者は若者で、住宅や子育てなど、悩みを抱えている。だから自分は「若者の味方」になろう。そう頑張ってきたつもりです。
- 橋下
- 子どもの世代の未来を考えれば、自分たちの世代で、どれだけムダを省き、欲張りは「我慢」して、次世代につなげていけるか。これが将来世代に〝生活の幸せという財〟を残すことになると思っています。
- 谷合
- 橋下知事は、行政のムダ削減への思いが本当に強い。何か、きっかけがあったんですか。
- 橋下
- テレビでコメンテーターをしていた時、あまりにひどい税金のムダ遣いを見たんです。これ以上、借金を増やすのか。いったい、どこまでムダ遣いを続けるのか。私にも7人の子どもがいます。子どものことを考えたら、自分が我慢してでも借金を減らそうと思うのが、普通じゃないですか。
- 谷合
- 過去の批判をしても始まりません。「自分の世代」とともに、「次の世代」のことを考えられるというのも、「若者の見方」ですね。
- 橋下
- 当然、例えば障害を持たれている方や、本当に経済的に困っている方。ここに我慢をさせてはいけない。そういう方の「今」については、政治が守らなくちゃいけない。
そのうえで、「将来のために、どうするか」。そういう視点が大事ではないでしょうか。 - 谷合
- 同感です。今、政治に求められているのは、「弱者をどう守るか」というセーフティ・ネットとともに、「将来のための政策」だと考えます。
今年4月に、公明党青年局は「ユースポリシー2008」を発表しました。ワカモノ向けの政策集は、公明党だけです。環境問題にも着目し、「クールアース・デーの創設」や「携帯電話リサイクル」などの署名を通して、若者の声を政治に反映させたい
と取り組んできました。 - 橋下
- 素晴らしいことです。両方とも「環境」という“財”を将来に残すもの。ある意味で、直接、自分の利益になるものじゃないかもしれない。
しかし、そういう運動こそが、今の時代に求められているんじゃないかな。 - 谷合
- 一般的に、若者は政治に関心がないなんて言われますが、私は“きっかけ”がないだけだと思うんです。
公明党青年局はこれまで、「女性専用車両」「携帯電話番号ポータビリティー制度」など、若者の声を政治に届けてきた。こうした「若者の力で政治を動かせる」と実感する“きっかけ”が大事ではないでしょうか。 - 橋下
- その通りですね。若い人にはぜひ、投票に行き、政治に参加してほしい。実は、私も選挙に行かなかったこともあった(笑)。「何も変わらないだろう」と思っていたから。でも、それは違った。
若者の声が届けば、まだまだ日本は変わります。青年局の皆さんと力を合わせて、「将来につながる政治」をやっていきたいですね。 - 谷合
- 「ワカモノのミカタ」で、一緒に頑張りましょう!