中国外務省は、国内で中毒事故が起きたことを認めた上で、「警察当局が捜査に全力をあげている」と強調しました。
問題のギョーザがつくられていた中国・河北省の食品工場では、1月に中毒事件が発覚して以来、操業が停止して、6日もシャッターが閉じられたままです。
「外に行け! 仕事の邪魔をするな!」(警備員)
「この問題は簡単に説明できない。ギョーザの問題か、食べた人の問題か・・・」(工場近くに住む女性)
今年2月、天洋食品の倉庫には、日本に輸出する直前に回収したという製品が山積みになっていました。
今回、中毒事故を起こした製品がなぜ流通したのかなどについては、現時点ではわかっていません。天洋食品は、JNNの電話取材に対しても「会議中なのでコメントできない」と繰り返しています。
「(Q.回収ギョーザの中毒事件について)聞いたことがありません」(天洋食品)
中国外務省の報道官は、中毒事件が起きたことを認めた上で、「中国政府はこれを極めて重視している。警察当局が現在、全力で捜査している」と強調しました。
一方、オリンピックのお祭りムードに浸る北京市民からは、戸惑いや反発の声が聞かれました。
「知りません。中国で報道されるかわかりませんが、それまで待ちます」
「日本の報道は偏っている。中国のすべての現状を把握していない」(北京市民)
(06日18:00)