「気軽に利用して下さい」と |
御坊市湯川町財部、特定・特別医療法人黎明会の北出病院(北出俊一理事長)が10日から、日高地方の病院で初めて、毎週日曜日に小児科の休日急患外来の診療を始める。空白だった病院による日曜日の急患診療がカバーでき、日高地方の小児救急医療体制の充実が図られる。
日高地方では、日高病院が土曜日午後の小児救急診療を行っており、休日は市民文化会館北側にある御坊広域休日急患診療所が救急外来を受け付けている。 小児救急のニーズは高く、診療も小児科医に見てほしいという声が多いことから、日曜日の休日急患外来診療を開始。同院の島津伸一郎小児科医師を中心に病院小児科医師と開業小児科医師の計4人体制で診療し、基本的に1次救急の受け付けで、2次、3次救急の場合は関係医療機関と協力して救急医療にあたる。10月ごろから大学の協力が得られ、医師が5人増えることから、祭日昼間の診療も行う予定。 同院は少子化対策を重点項目に挙げ、平成4年に24時間体制の院内保育所を開設し、4月から病児保育を始めるなど働く母親をサポート。昨年10月に予約制の小児アレルギー科を開設し、島津医師が担当している。 診療時間は毎週日曜日午前10時から午後4時30分まで(受け付けは午後4時まで)。かかりつけ医受診奨励のため、薬は一日分とし、連休の場合はその日数分を出す。 北出理事長は「24時間体制が一番よいが、関係医療機関が協力し合わないといけない。最大限の努力をし、できる範囲でやっていきたい。気軽に利用してほしい」と話している。 問い合わせは同院(電話22・2188)へ。 |