最終更新時刻:2008年8月6日(水) 17時55分

22980

毎日新聞社内で何が起きているのか(上)

公開日時:
2008/08/05 14:14
著者:
佐々木俊尚

電凸が引き起こしたすさまじい破壊力

 毎日新聞の英語版サイト「毎日デイリーニューズ」が女性蔑視の低俗記事を長年にわたって配信し続けていた問題について、この一か月の間、毎日新聞社内外のさまざまな人と会った。

  その結果わかってきたのは、この事件が毎日のみならず新聞業界全体に与えたインパクトた影響は皆さんが想像しているのよりもずっと大きく、その破壊力はすさまじい状況を引き起こしているということだ。これはインターネットとマスメディアの関係性を根底からひっくり返す、メルクマールとなる事件かもしれない。

 何が起きているのかをざっと説明しておこう。まず最初は、ウェブサイトへの広告から始まった。ご存じのように毎日のニュースサイトである「毎日jp」の広告は、7月中旬から一時全面ストップした(現在は復活している)。毎日に広告を配信するアドネットワークを運営しているヤフーが、広告供給を停止したからだ。名前は公開できないが(以降、差し障りのある話ばかりなので、証言はすべて匿名になってしまっていることをお許しいただきたい)、あるヤフー社員は次のように証言している。

 「スポンサーの多くから『毎日への広告を止めてくれ』と要請があったんです。我が社のアドネットワークは、複数のメディアに同時に広告を配信しているので『ひとつの媒体の広告だけを止めるのは技術的には難しい』といったんは断ったのですが、あまりにも要請が多く、押し切られたかたちですね」

 この社員が語っているように、毎日に広告を出稿しているスポンサー企業や提携先、関連団体などに対して、広範囲な「電凸」(電話作戦)が行われた。その対象となった企業や組織の総数は、毎日社内の集計では二〇〇社以上に上っている。この結果、広告出稿の停止はウェブから本紙紙面へと拡大し、誰でも知っているような大企業も含めて相当数のスポンサーが、毎日紙面への広告を停止する措置をとった。

 毎日広告局員の証言。「『おまえのところの不祥事で、うちのお客様相談窓口がパンクしてるんだぞ!』とスポンサー側担当幹部から怒鳴られ、広告を停止させられる処分が相次ぎました。いま現在、必死で幹部がスポンサーまわりをして平身低頭し、何とか広告を復活させてもらえるようにお願いにまわっているところです」

背景には新聞広告の衰退がある

 なぜスポンサーがここまで怒っているのか。もちろん毎日の低俗記事配信は許し難い行為ではあるものの、実は理由はそれだけではない可能性がある。大手広告代理店の幹部はこう説明してくれた。「毎日は新聞業界の中でも産経と並んで媒体力が弱く、もともとスポンサーは広告を出したがらない媒体だった。たとえば以前、大手証券会社が金融新商品の募集広告を朝日と毎日の東京紙面に出稿し、どのぐらいの募集があるのかを調べてみたところ、朝日からは数十件の申し込みがあったのに対し、毎日からはゼロだったという衝撃的なできごとがあった。比較的都市部の読者を確保している朝日に対して、毎日の読者は地方の高齢者に偏ってしまっていて、実部数よりもずっと低い媒体力しか持っていないというのが、いまや新聞広告の世界では常識となっている」

 そしてこの幹部は、こう話した。「景気が後退し、そもそも広告予算そのものが削減される方向にある。それに加えてインターネット広告の台頭で新聞広告の予算はますます減らされる状況にある中で、毎日の広告など真っ先に削られる運命だった。そこに今回の事件が起きたことで、スポンサー側としては事件を口実にして、一気に毎日への広告を止めてしまおうという戦術に出ているようだ。これまで毎日は媒体力の低下を必死の営業で何とか持ちこたえてきていたが、今回の事件で一気に堤防決壊に向かう可能性がある」

 この毎日の現状は、他紙にも知られつつある。ネットの世界では「朝日や読売が漁夫の利で毎日を追い落とす口実に使うのではないか」といった声も出ているが、しかし業界全体をとってみても、そういう雰囲気ではまったくない。毎日を追い落とすどころか、「次はうちがやられるのではないか」という不安と恐怖が、新聞業界全体を覆いつつあるのだ。

恐怖感が新聞業界に蔓延している

 別の全国紙社会部記者の証言。「毎日の低俗記事事件をきちんと報道すべきという声は部内でも多かったし、僕もこの問題はメディアとして重要な事件だと認識している。でもこの問題を真正面から取り上げ、それによって新聞社に対するネットの攻撃のパワーが大きいことを明確にしてしまうと、今度は自分たちのところに刃が向かってくるのではないかという恐怖感がある。だから報道したいけれども、腰が引けちゃってるんです」

 この事件のマスメディアでの報道が少なく、扱いも小さいのは、「同じマスコミ仲間を守ろう」というような身びいきからではない。この記者も言うように、不安におびえているだけなのだ。

 こうした状況に対して、毎日社内ではどのような受け止め方をされているのだろうか。

 知っている方もいらっしゃるかと思うが、私はかつて毎日新聞で社会部記者をしていて、社内に知人は多い。現在の朝比奈豊社長は二十年近く前、私が地方から上がってきて、憧れの東京社会部で初めて参加した『組織暴力を追う』取材チームの担当デスクだった。その後彼が社会部長となってからも、部下として良い仕事をたくさんさせてもらった。私が会社を辞めるきっかけになったのは、脳腫瘍で倒れて開頭手術を受けたからだが、このときもずいぶんとお世話になった。いわば恩師である。

 また法務室長は私が遊軍記者時代に直属の上司だった人だし、社長室広報担当は一緒に事件現場にいったこともある先輩記者だ。毎日新聞社前で行われたデモに対応した総務部長も、尊敬する先輩記者である。デジタルメディア局長は毎日時代はおつきあいはなかったが、ここ数年はとても仲良くさせていただいている人である。今回の事件では先輩や上司や恩師や、そういった私にとっては「身内」的な人が総ざらえで出演していて、なんだか悪夢を見ているような感覚がある。

なぜあり得ないほどひどい事後対応だったのか

 しかしながら恩師や先輩や上司の人たちに背くようで申しわけないけれども、今回の事件に対する毎日新聞の事後対応はあまりにもひどすぎた。すでにあちこちで指摘されているが、まず第一に六月二十八日に本紙に掲載した「おわび」記事の中で、「インターネット上には、今回の処分とは全く関係のない複数の女性記者、社員個人の人格を著しく誹謗・中傷する映像や書き込みが相次いでいる。毎日新聞はこうした名誉を棄損するなど明らかな違法行為に対しては、法的措置を取る方針でいる」という文言が加えられていたこと。

 第二に、取材に対する対応があまりにも酷かったこと。たとえばこの問題をメディアとして最初に報じたJ-castニュースに対する木で鼻をくくったような対応や、PJニュースの市民記者に対する信じられない対応ぶりを見れば明らかだ。

 そして第三に、毎日社内でこの問題をどうとらえ、どのような議論が行われ、そして社員たちがどうネットからの反応を受け止めているのかといったことが、まったく表に出てきていないこと。7月20日には見開き二ページを使った検証紙面が掲載されてはいるのだが、この記事では事件を起こした経緯が書かれているだけで、その後の事後対応についての考え方についてはいっさい触れられていない。それどころか記事内では、ジャーナリスト柳田邦男氏の信じられないコメントが掲載されていた。「失敗に対する攻撃が、ネット・アジテーションによる暴動にも似た様相を呈しているのは、匿名ネット社会の暗部がただごとではなくなっていると恐怖を感じる」

 こうした対応だけを見ると、毎日社内は「反ネット」に凝り固まり、ネット憎悪の気持ちだけがふくれあがっているようにも見える。しかし現実の毎日社内はそれほどの一枚岩ではない。そもそもこの会社の特徴は、ガバナンス(内部統率)という言葉が存在しないほどに無政府的なことであって、まともな社論もなければまともな組織もない。ガバナンスがないから、異様なぐらいに天皇制を攻撃する変な記者がいたり、今回の事件でもオーストラリア人記者が上司の目のないところで低俗記事をまき散らしていた。要するに社員の大半は上司の命令など無視して、自分のしたいことを好き勝手にやっているだけなのだ。

 しかしそうしたガバナンスの欠如は、悪いところであるのと同時に、良いところでもある。毎日が調査報道に強く、新聞協会賞を数多く受賞しているのは、そうやって好き勝手な記者たちが自分のやりたいことをやり続けている結実でもあるからだ。実際、私にとっても毎日新聞という会社は自由で居心地の良いところだった。

ガバナンスの不在

 そういう会社が一枚岩であるわけがない。だがーーそこがまたこの会社のきわめて中途半端なところなのだがーー今回のような事件が起きると、急に「ガバナンスをきちんと確立しないと」という機運が高まり、外部に対して情報を絞り、一元化しようとする。本当は無政府状態なのに、必死に一枚岩に見せようとして、結果的に「毎日はネット憎悪で凝り固まっている」というイメージを固めてしまう結果となっている。馬鹿としか言いようがない。

 しかし実際には、毎日社内にはかなりの論争が起きているというか、対立のようなものが発生している。端的に言えば、それはネットに対して歩み寄ろうとしている人たちと、ネットを批判している人たちの対立である。後者のネット批判者たちの中心には、昨年正月に毎日紙面に連載されてネットの言論空間でたいへんな物議を醸した『ネット君臨』に関わっている人たちがいる。

 『ネット君臨』について私の立場を言っておくと、昨年にはこのCNETのブログで、「毎日新聞連載『ネット君臨』で考える取材の可視化問題」「毎日新聞『ネット君臨』取材班にインタビューした」という2本のエントリーを書き、毎日の取材を強く批判した。またこの一連の取材経緯は、昨年夏に講談社から刊行した『フラット革命』(講談社)という書籍でも詳しく書いている。

 そして朝比奈社長は言うまでもなくネット君臨派だ。彼はネット君臨の連載当時は、編集の最高責任者である主筆の立場にあり、柳田邦男氏や警察庁の竹花豊氏、ヤフーの別所直哉氏に加えて私も参加した「ネット君臨」識者座談会で司会を務めた。この座談会で私が「ネットの匿名言論には、会社の圧力などに負けて実名では発言できない人たちが、正論を言える場所として重要な意味がある」といった話をしたところ、彼は「そんな卑怯な言論に答える必要はない」と司会者の立場も忘れて反論を始めた。私が「匿名でしか発言できない立場の人間には有効なのではないか」と言い返すと、「そんな者の言うことは聞く必要がない。言いたきゃ実名で言えばいいんだ」と切って捨てた。

 朝比奈社長は一九六〇年代末、東大農学部の全共闘のメンバーだったと言われており、マスメディアには彼のような学生運動経験者が大量に流れ込んでいて、いまや編集、経営の幹部クラスに名前をぞろぞろと連ねている。彼らは「自分が時代の最先端を走っていると信じていて、自分が理解できないものはいっさい受け入れない」という全共闘世代の典型的な特徴を備えている。だからインターネットのような新しいメディアの本質を理解しようとしないし、歩み寄る気持ちもない。

「あの連中」という侮蔑的な呼ばわり

 しかしこうした考え方は朝比奈社長のような全共闘世代の幹部たちのみならず、毎日の「ネット君臨」派の人たち全体に言える性質のようだ。中には三〇代の若い記者もいるが、しかし彼らは「ネットで毎日を攻撃しているのはネットイナゴたちだ」「あの連中を黙らせるには、無視するしかない」などと社内で強く主張していて、それが今回の事件の事後対応にも影響している。

 しかしこのように「あの連中」呼ばわりをすることで、結果的にネット君臨派は社内世論を奇妙な方向へと誘導してしまっている。「あの連中」と侮蔑的に呼ぶことで、「あんな抗議はしょせんは少数の人間がやっていることだ」「気持ちの悪い少数の人間だ」という印象に落とし込もうとしている。実際、今回の事件の事後対応で、ネット歩み寄り派の人たちが「事件の経緯や事後対応などについて、あまりにも情報公開が少ないのではないか。もっと情報を外部に出していった方が良いのではないか」という声が出たのに対し、彼らネット君臨派は「そんなことは絶対にするな。2ちゃんねるへの燃料投下になる」と強くたしなめたという。実際、情報を出せば2ちゃんねるに新しいスレッドが立つ可能性はきわめて高かったから、この「指導」は経営陣にも受け入れられ、この結果、情報は極端に絞られた。いっときは毎日社内で、「燃料投下」というネット用語が流行語になったほどだった。

 それが先に紹介したようなPJニュースなどへのひどい対応につながったわけだ。しかし皆さんもおそらくそう受け止めると思うけれども、彼らネット君臨派のの考え方は、明らかに間違っている。

 少しエントリーが長くなってしまった。まだ書くべき話はたくさんあるーー毎日幹部から私に対してある相談と要請があった話などーーが、次回エントリーに回すことにしよう。

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※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。

このお題について書かれたブログ

このエントリーへのコメント

18

また、「ネット君臨派」ですか・・・
誰でも世の中にフラットに情報を発信できるようになって、
新聞社なんかは、言論のプロとしての地力が問われている昨今、
随分とのんびりとしてるもんですな。

まあ、毎日を叩いている人々の中には、
面白がって祭りに乗っかってるだけのアホも当然居るわけで、
ただのアホが、芯をついている人に混じって、
一緒になって石を投げているところに、実は大きな問題があって、
このアホの所為で、まともに芯をついている人まで、
アホ呼ばわりされる隙を与えてしまっている一面はありますね。

だから、そこを突破口に色々言われるわけだし・・・

どうせ、新聞の将来など長くは無いので、
放っておけばいいんですよね。本来は。
むしろネットの住民より新聞社の方が必死なわけで、
第4の権力とか言ってますけど、
その実情は既に力を失いつつあることが
完全に浮き彫りになった事件なのかもしれません。

次回の記事を楽しみにしています。

  Ko_zan on 2008/08/06

17

ー(音引き)と−(ハイフンorマイナス)の使い分けぐらいはできるようになってください。

  アロン on 2008/08/06

16

数人の名も無き人が毎日新聞に記事について警告しても無視し、ネット上でそれが話題になり、
2ちゃんねるでも取り上げられるようになった時に、毎日新聞は逆に脅しをかけてきました。
第四の権力を前に力無き市民は不買運動やビラまきのような地道な手段で対抗しました。
ネットはその意見交換の場に使われました。
一方でただの空騒ぎもあれば脱線もありました。
揶揄する人もいたし、問題にしない人もたくさんいました。
この動き自体を鬱陶しく思い毛嫌いする人も、反発する人もいました。
しかし直接民主制というのはそうしたものであり、古代のアテネの民会でも、 市民なら誰でも発言できると言う制度ゆえに、議論は脱線したり戻ったりしつつ何日も討議が続いたものです。
そうした混乱こそが、ネットが様々な人間の集合体であり、統率された市民団体などではないことの証明です。
一人ひとりが自分の意思で行動し、その緩やかな総意が今回の動きの原動力になっているのです。
毎日新聞の捜している首謀者など存在しません。

市民の言論を封じ、権力者だけが言論を握り続ける体制を維持しようとする側が、市民をネット右翼と呼び、 ネット以外のあらゆる発言の場を奪っておきながら、匿名ネット社会の暗部がただごとではないと言い放つ。
彼らはそこにどんな敵を見ているのでしょうか?
愚かな民衆が一部の右翼に扇動され、意味も判らず牙をむく姿でしょうか。
それともひねくれた社会不適応の人間達が社会を破壊しようとそのいじけた魂をぶつける姿でしょうか。
自分達だけが社会に発言する権利を持つと考える現代の貴族達には、第三身分の行動はどのように見えるのでしょうか?

今回の動きの背後に、何らかの組織がいると考えている人は2ちゃんねる内にもいます。
しかしイデオロギーだけでこれほどに人がまとまるのであれば、朝日新聞などはとっくに潰されているでしょう。
誰かが操ろうとして、素直に操られる人は2ちゃんねる内にはそれほどいません。
日ごろから誤情報やデマが飛び交う世界ですから、情報の取捨選択能力はとても高いです。
新聞やテレビの報道も信用せず、裏を取り、記事を書いた記者の経歴を調べ、あらゆる方向から分析するひねくれた連中です。
味方からの情報ですら安易には信用しません。
他者の思い通りに動くことを極端に嫌う人が多いですから、自分の背後に組織があると感じたらもうそこで終わりです。

今回の動きがこれほどまでに大きくなったのは、事件の本質が思想の問題ではないからです。
確かにこの機に乗じて毎日、もしくはそれに近しい勢力を叩こうという組織は存在しますが、やはりことごとく排除されています。
この反毎日の動きを左右で分けて、右翼が騒いでるというレッテルを貼りたがる人もまた事件の本質が見えていません。
思想の左右は関係なく皆が怒っているのです。

また、waiwaiの記事の本質が女性蔑視などという小さい問題ではないことは佐々木さんもご存知でしょう。
日本全体に対する組織犯罪であるととらえている人がほとんどですし、この記事を読んだ今もその考えは変わりません。
ガバナンスの不在では説明できない問題がいくつもあります。

・なぜライアン・オコネルを解雇できないのか。
・なぜ訂正記事を出せないのか。
・なぜカミヤママスオの存在を隠そうとするのか。
・なぜ国会図書館のデータベースを全て隠滅したのか(国内の紙面も含めた全てです)

これらは全て同じ理由から、したくても出来ないのではないかと多くの人が考えています。
1000万人が利用する掲示板です。そのうち誰かが答えに辿り着くでしょうね。

ともかく佐々木さんの記事は読み応えがありましたし、良き「燃料投下」になりました。
(下)も楽しみにしております。

  001shikamaru on 2008/08/06

15

横で申し訳ありませんが、
>しんばしさん
佐々木氏は諸君で毎日新聞社内の「読売謀略論」を一笑に付してますよ。もしそう読めないなら、あなたの日本語読解力には難ありです。

>Masatoshiさん
電凸を行っている人の意図は「毎日新聞が自らの記事の訂正、撤回を発信する気がないのなら、公称世界第4位の発行部数を誇る毎日新聞が捏造記事によって倒産した、ということを世界に発信することによって記事の信憑性をなくしてしまおう」ということにあります。
それ以前に、あなたのような穏便派よりもあなたの言う「攻撃的な特定の人たち」の方が少ないというのは、どちらで確かめられたのでしょうか?決め付けや偏見で失敗している毎日新聞を彷彿とさせますね。

  dx_0_0_xb on 2008/08/06

14

本文主題とは関係ないのですが、
>「ネット未来地図レポート」
もの凄く早くに申し込んだので、もしかして読者第一号?なんて思っております。
有り体に申し上げて、佐々木氏ならばSNSとかの方がファンの方が多いので盛り上がりそうとか愚考していたのですが、読者が見えると言う点では、有料メルマガもありですね。
「ネット未来地図レポート」を、一言でいうと、内容が濃いです、もの凄く。あれだけ明確に言って(書いて)頂けると、大変に判りやすいです。今後とも楽しみにしております。

  朝之丞 on 2008/08/06

13

佐々木さんの今回の記事については評価すべきだと思うのですが、何故今頃になってと言う印象のほうが強いです。
ひょっとして毎日新聞の経営がやばくなったから仕方なく援護射撃的な意味で記事にしたのでしょうか?
インターネットについて面白い記事を書いておられる佐々木さんがそういった理由で書いているのならば、所詮貴方もマスゴミの一員ですねといいたいです。

最近も、中国で起きた毒餃子事件についてもかなりタイムラグがあって報道されましたし、亀田とtbsや松本サリン事件などなど、本当にジャーナリズムって何なのか真剣に考えてもらいたいものです。
そのうちジャーナリストと言うと石投げられるような、そんな卑しい存在に見られますよ。

  blackdess3 on 2008/08/06

12

ちょっと認識がずれている?意図的に?
この騒動の核心は、「マスコミ自体の互いを庇いあう姿勢」
に対する怒りだと思われる。
「なぜ報道しない?」という憤りと、結局、強すぎるTVメディ
アの影響に抗おうとする意識だ。
メディアの都合で扱う報道を選別される事実への反発が核心だ。

  kakotopian on 2008/08/06

11

右系のサイトが煽っているのは確かだとは思いますが、電凸が執拗であるとは感じていません。適切な落としどころさえあればおさまっていたのではないかと思います。

それなのに毎日新聞みずからが落としどころを失ってしまいました。言論が本業なのにこの説明の稚拙さはどういうことなんでしょうか。それっぽいけど説明+捨て台詞的な言い分。学生運動ってこういう言論で成立していたんでしょうか。

体裁にこだわらなければ、納得できる説明方法が他にあったように思います。社内の議論が両論あったのであれば、それを公開しても良かった。学生運動や労働組合運動の系統の人たちは(体裁だけの実体のない)組織内の意見統一にこだわりすぎでないかと思います。

落としどころはなんだったのでしょうか。自分のいる会社では、損害の結果が手抜きであった場合、チェック可能だった役職とその一段階上が迷惑かけた部門に左遷、配置換えされます。責任者であっても、そこまでチェックできないだろうランクの人はいらっしゃいます。本当にチェック可能な者たちにもっとプレッシャーを与える処分にすべきだったと思います。
トップだけに処分がいく場合、それなりにチェック機能は働きますが、下っ端は体裁だけ改善したフリをするので、いつしか再発することになります。しょせん「それなり」でしかありません。

  cst on 2008/08/06

10

(・・・続き) 毎日新聞社を攻撃する特定の人たちは、一見正義に名を借りた、しかし本心は別のところにあるイデオロギー攻撃を仕掛けていると私は考えています。具体的には、2ちゃんねるを情報交換の場としたネット右翼と呼ばれる人々であり、彼らを取りまとめているのが新風やチャンネル桜、そしてブログ博士の独り言といった、国粋主義を信奉する極右関係者です。専用のスレッドが立ち、攻撃作戦と戦果情報が交換され続けています。

日本の言論を守るという視点からも、この意味をぜひ分析してほしいと思います。

  Masatoshi on 2008/08/06

9

興味深く拝読しました。一点だけ気になったことがあります。それは毎日新聞社のスポンサー企業を組織的に調査し電凸行為を行ってる人々に対しての分析です。ほとんどの人は、WaiWaiの記事を不快に思っていますが、スポンサー企業まで攻撃して毎日新聞社を廃業させようとは考えていません。十分反省して、健全な企業として出直してくれればよいと考えています。しかしながら、それでは気がすまない人たちが存在しています。この点が、不二家や雪印など今までの企業問題と少し違うのです。

毎日新聞をつぶすために全力投球している人たちはいったい誰なのか? なぜ彼らは、執拗な電凸嫌がらせを、仲間同士で上手に手分けして組織的・継続的に行うのか? その分析をしてほしいと思います。 (・・・続く)

  Masatoshi on 2008/08/06

8

> そもそもこの会社の特徴は、ガバナンス(内部統率)という言葉が存在しないほどに無政府的なことであって、まともな社論もなければまともな組織もない。

ネットと同じですね(笑)
次回を読まないと分かりませんが、少し厳しい事を言って
批判を沈静化させようとしている臭いがします。

  FOTH on 2008/08/06

7

>でもこの問題を真正面から取り上げ、それによって新聞社に対するネットの攻撃のパワーが大きいことを明確にしてしまうと、今度は自分たちのところに刃が向かってくるのではないかという恐怖感がある。

その記者に問いたい、あなたは何もしていない人間に対し暴力を振るうのかと、

問題があるから指摘をし、問題があるから個々が自分で出来る事を粛々とやっているにすぎない。
その発言は自らが何もしていない人間に対し言葉の暴力を振るってきた証拠ではないか。

マスコミ側から声をあげないつまりは自浄能力がない、
なにもしないというその行為が既存のマスコミに対する不信に繋がっている事を判っていない。非常に無責任だ。
同じマスコミ仲間を守ろう、談合体質だと思われても仕方がないのではないですか?

  mono on 2008/08/05

6

匿名の問題は、チェックしてなかった毎日新聞とチェックなんてそもそも無いインターネットの間でなら「Masuo Kamiyama」って誰?
実名で言うのが本則ならまず何の処分もされてない「Masuo Kamiyama」っていう人が、インターネットのハンドルとどう違うのか説明してもらいたい。と思った
それ以前に、毎日新聞は不祥事を起こした企業に対して、なんで説明しないのかとか詰め寄るが、自身の不祥事にはなぜ詳細な説明が無いのか?そんな輩の言うことが真実だと誰が思えるのか?
英語サイトの釈明に、英語と日本語で違う文を書いておいて、誰が謝ってると思うのかというのが問題だと思う

  mercy_ on 2008/08/05

5

毎日.jpの「子育て・教育」コーナーから過激なオトナの「女性」向けの企画広告記事へのリンクが張られていたのはネットイナゴに襲われてあわてて書き換えましたね。毎日新聞本社も母親の視点がなかったので母親に編集主幹をやらせることを勧めてみてはいかがでしょうか。

  藤崎M on 2008/08/05

4

yahooニュースのコメントから、そのまま引っ張ってきました。
オリジナルの人、許して下さい。
〜以下引用

 米州機構の公的な文書の中に毎日の記事がソースとして載っています
 www.oas.org/atip/atip_Reports.asp (上から9番目)

 毎日新聞はこういった国外への影響に対し、誤報撤回や文書訂正など の名誉回復活動を行っておらず
 依然として不名誉かつ事実無根の与太話が当然の如く広まっている

 国外への訂正と謝罪こそ徹底すべき

〜引用終わり
この点についても、佐々木さんには言及して欲しいです。

  デンゾー on 2008/08/05

3

いやあ、この記事はちょっとどんなものかなあと。
どちらも同じ人が書いた直近の文章なのに、
『諸君!』9月号では、社内の人物からとして「背後には読売新聞がいるという見方」や、さらには他社が漁夫の利を得る機会と捉えている可能性について触れていながら、
このCNET記事では「ネットの世界では『朝日や読売が漁夫の利で毎日を追い落とす口実に使うのではないか』といった声も出ているが、しかし業界全体をとってみても、そういう雰囲気ではまったくない。」として、全く別の言い方ですね。
紙媒体の雑誌とインターネット媒体のブログで、それこそ舌の根も乾かないうちにというか、自分のストーリーに辻褄を合わせるために平気で論旨変えというか。
佐々木俊尚さんの特徴は、ガバナンス(内部統率)という言葉が存在しないほどに無政府的、ということでしょうか?

  しんばし on 2008/08/05

2

興味深く読ませて頂きました。自分の知っている限り初めての毎日新聞社内部からの情報だと思われます。憶測や推察程度の内部情報のような物はいくつかありましたがココまでかかれた物は初めてだと思います。続きを楽しみにさせて頂きます。ありがとうございました。

  traviato on 2008/08/05

1

ちょこっと内輪ネタを出してもらいました。
「Good」を押すのは「毎日新聞社内で何が起きているのか(下)」を読んでからにしませう。
//

  ルート134 on 2008/08/05

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[レビュー]高い信頼性を普通に使う地球に優しい電源ユニット--Antec EarthWattsシリーズ EA-650
“自作ユーザーは、電源ユニットに何を求めるのか?”出力なのか、安定性なのか、それとも機能性なのか?難し
今週の新製品総チェック:7色カラーのPC、ピンクのビデオカメラとカラフルモデルが続々と
秋の新製品ラッシュ前ということでか、新製品の数は控えめ。携帯電話夏モデルの店頭発売日の決定と、iPhone
[レビュー]テレビを持ち歩ける最強ツール--ソニー、Blu-rayレコーダー「BDZ-A70」
加速度的に製品の認知度を普及させているBlu-rayレコーダー。その高画質、長時間録画という製品特性に「お
[レビュー]ネットワーク対応の高機能デジタルフォトフレーム--ソニー「Canvas Online CP1」
最近、各社からデジタル写真を気軽に見るための「デジタルフォトフレーム」が発売され、一つの製品ジャンル
15時間の行列で手に入れたiPhone 3Gファーストインプレッション--ソフトバンクモバイル「iPhone 3G」
北京を見逃すな!--2008年夏、今買うべき「薄型テレビ」