気象・地震

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東京・雑司が谷の下水工事事故:地上の指示伝わらず 脱出の作業員「3回目で退避」

 東京都豊島区雑司が谷2の下水管工事現場の地下マンホール内で男性作業員5人が流された事故で、うち4人が勤務していた「橘技建工業」の橘英二社長(66)が6日午前会見した。橘社長は「工事現場では、地上にいた連絡役の社員が、天候について何度かマンホール内の作業員に伝えていた」と明らかにした。

 橘社長が現場にいた社員らから聞き取ったところによると、連絡役の社員は5日午前、「空模様がおかしくなった」と下水管内の作業員に伝えた。数分後には「小雨も降り始めたから上がれよ」と撤収を指示。その後、さらに大声で「上がれー」と怒鳴ったという。

 マンホール内にいた作業員6人のうち、唯一自力で脱出した男性(25)は「3回目の声で退避を始めた」と説明し、警察の調べに「鉄砲水みたいに水が流れてきた」と話したという。男性が、マンホールの一番近くで作業していたため、逃げ切れたとみられる。

 橘社長は「今回の連絡体制に問題はなかったが、統一的な安全のマニュアルはなく日々の管理態勢には落ち度があった」と話した。

毎日新聞 2008年8月6日 東京夕刊

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