TBS:今中間期予想、純利益35%減に下方修正。通期は45%減に。スポット収入伸び悩む。最大の課題、視聴率の回復果たせず。

【8月6日、さくらフィナンシャルニュース=東京】 東京放送(東1:9401)は6日、2008年9月中間期の連結業績予想を修正し、純利益を従来予想65億円から前年同期比35%減の45億円に引き下げた。テレビ広告収入のうち特にスポット広告収入が伸び悩んでいることが響く。同社は赤坂再開発地区「赤坂サカス」の各施設の不動産収益やイベントなどの事業収入の拡大により経営基盤の安定化に取り組んでいる。だが、経営の最大課題である視聴率の改善について、前期の不振からの回復を今第1四半期では果たせずにいる。

売上高は同1625億円から同1%減の1580億円に、営業利益は同100億円から同36%減の70億円に、経常利益は同110億円から同32%減の85億円に、それぞれ引き下げた。

2009年3月期通期の連結業績予想も下方修正し、売上高を同3250億円から前期比0.2%減の3145億円に、営業利益を同240億円から同20%減の165億円に、経常利益を同250億円から同20%減の185億円に、純利益を同150億円から同45%減の105億円に、それぞれ引き下げた。

これら業績予想には、スタイリングライフ・ホールディングスの子会社化の影響は盛り込んでいない。後日数字の算定ができ次第公表するとしている。

同日発表した2009年3月期第1四半期(4-6月)決算は、売上高が前年同期比1%減の786億円、営業利益が同48%減の46億円、経常利益が同39%減の63億円、純利益が同41%減の36億円だった。【了】