8月の最初の週末、2日(土曜日)に秋葉原を訪れた。
6月8日の無差別殺傷事件から49日の7月27日をもって献花台が撤去された、というニュースがあったので、献花台がなくなっているのは知っていた。しかし実際、現地に行ってみると、それはそれで、なんだか寂しい風景だった。 献花台のあった近辺の様子(撮影:三田(以下同)) 立て看板の横に1つだけ花束が 「ヲタクの聖地」と言われるような秋葉原には、正直いまひとつ馴染めなかったものの、それでも路地裏に広がるコンピュータや電子部品を扱う店には、仕事や遊び、打ち合わせなどで何度も通った。 事件以来、秋葉原の週末に歩行者天国は戻ってきていない。派手なパフォーマンスもほとんどない。事件から、秋葉原は変わったか、といえば、変わったといっていい。ただ、それ以外の変化はあまりない。人出は多く「秋葉原の賑わい」そのものは戻ってきたのではないか、と感じる。 事件のあった交差点の様子。歩行者天国がないので、歩行者はみな信号待ちをしている。 そして熱狂は「あの事件」で幕が降りた。秋葉原が「元に戻った」とすれば、その「元」は歩行者天国の無かったころの秋葉原のことだ。 古い時代が終わったのか?それとも、新しい時代が始まったのか? いずれにせよ、事件が秋葉原の「ひとつの時代」の息の根を止めたことだけは確かなことだろう。
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