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海保の燃料費、枯渇の恐れ
原油価格の高騰が原因で、海上保安庁が平成20年度当初予算で確保した巡視船艇や航空機の燃料費113億円が、年度途中の12月ごろに枯渇する恐れがあることが6日、分かった。海保は低速航行など経済的運航の徹底や、訓練、体験航海の一部中止や延期など燃料節約のための緊急対策をまとめ、全国の海上保安本部に指示した。
海保によると、20年度当初予算では燃料費を前年度当初より約14%多く見込み、巡視船艇など船舶459隻の燃料となる重油約5万6000キロリットル、軽油約6万キロリットル、航空機73機の燃料約2万キロリットルを確保できるはずだった。しかし、原油高騰でいずれも価格が想定以上に上昇。前年度並みの活動をしたとして試算すると、総額113億円の燃料予算は今年末に底をつくことが分かった。