福島・大野病院事件考えよう 20日シンポ帝王切開中に判断の誤りから患者を死亡させたとして福島県立大野病院(大熊町)の産婦人科医が業務上過失致死罪などに問われた事件について考えようと、福島地裁で産婦人科医の判決公判が開かれる20日、全国の医師らが福島市でシンポジウムを開催する。実行委は「地元のお母さんたちや行政関係者も参加し、意見を語ってほしい」と呼び掛けている。大野病院事件では、逮捕時から医学界で立件に反対する声明が相次いだ。当日は医師や弁護士らがパネリストになり、事件と判決が周産期医療だけでなく医療界全体に及ぼす影響を探る。全国から40―50人の医師が参加する見込みという。 実行委メンバーでパネリストを務める名古屋市の産婦人科医野村麻実さん(34)は「事件の影響で産科医不足に拍車が掛かり、地域の周産期医療は崩壊寸前だ。事件が及ぼしたものを地元福島で考えたい」と話す。 判決公判は20日午前10時開廷で、シンポジウムは午後1時から福島市太田町の福島グリーンパレスで開く。定員約400人。参加費1000円で当日参加も受け付ける。連絡先は実行委080(7031)3032。
2008年08月06日水曜日
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