中国製冷凍ギョーザ中毒事件 中国で回収されたギョーザを食べた中国人に健康被害
2008年1月、中国・河北省の工場で作られた冷凍ギョーザを食べた人が中毒症状を起こした事件で、事件後、中国国内で回収されたギョーザを食べた中国人に深刻な健康被害が出ていたことがわかり、中国国内で毒物が混入されたことがほぼ確定的となった。
この事件は2008年1月、中国・河北省の「天洋食品」で作られた輸入冷凍ギョーザを食べた人が相次いで中毒症状となり、発症した人から有毒物質のメタミドホスが検出されたもの。
その後の捜査では、日中双方とも自国内での毒物混入を否定していたが、2008年6月、中国国内で回収されたギョーザを食べた中国人が中毒症状を起こし、体内からメタミドホスが検出されていたことがわかった。
中国側も、この事実を7月の洞爺湖サミットでの日中首脳会談前に、日本側に伝えてきたという。
FNNは、7月末に河北省の工場を訪れたが、工場は稼働しておらず、警察官が立ち入りを制限している状況だった。
中国国内での毒物混入がほぼ確定的となったことを受け、中国警察当局は、オリンピック後にも天洋食品の関係者などへの再捜査を本格化するとみられている。