いつだったか,職場の同僚が治療中のケースの話をしていたときのこと。
「あの患者さんのご家族は,ノリがいいというか勢いがあるというか,ちょっと僕が何か言ったらそれをきっかけにすぐ動いちゃうから困るんだよね」なんて話が出たのですが。
それが何故困ることなのか,いまだにあんまりピンと来ていない私…。
治療者のキャラクターということもあるかもしれないけれど,私自身は「治療のなかのちょっとしたきっかけでどんどん動いて」くださるようなご家族,大好きです!
ご家族が患者さん本人のために何かしたくて,何とかしたくて,一生懸命に動いてくださるなんてこんなにありがたいことはないじゃないですか?
もちろん,ご家族の動きが治療の方向性をまったく無視したもので,そのご家族の動きのせいで患者さん本人がかえって窮地に立たされるようなことがある場合は別ですが。
せっかくご家族が患者さんも治療者も望んでいるような動きをみせてくださるなら,それを活かしたい。
むしろ,患者さんのためにご家族が喜んで動いてくださるよう治療のなかで私たちがご家族にも働きかけるべきだと思っているくらい,私はご家族の力を頼りにするほうだったりします。
もちろん,ご家族に丸投げするようなことでは治療者失格! とも思っていますが。
患者さんともご家族とも力を合わせて,共同作業として治療を進めていける…そんな精神科医でいたいな,と思います。
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