「東京ビッグサイト」で3日に起きたエスカレーター事故。発生した瞬間の映像を入手しました。急停止し、逆走したエスカレーター。事故の原因は重量オーバーの疑いが強まっています。
これはJNNが新たに入手した事故発生時の映像です。上にあがっていくはずのエスカレーターが、まるで滑り台を滑るように下がっていくのがわかります。
後ろに並んだ人たちの列に次々と降りてきた人が重なり、横倒しに・・・。手すりをしっかりとつかむ人・・・。手すりを乗り越えて逃げ出す人・・・。
「乗っている最中にガツガツガツと3回振られる形になった。1回止まって、その後、滑り台を滑り落ちるように全員直立のまま滑り落ちた」(エスカレーターに乗っていた人)
事故が起きたエスカレーターは長さおよそ30メートル。ステップは84段あり、1段あたりの最大重量は大人およそ2人分の130キロと定められていますが、映像からは、ひとつのステップに3人以上が乗っていたことがうかがえます。
さらに、その後の調べで、全体の重さが9.36トンを超えるとエスカレーターのブレーキが効かなくなることがわかりました。
これは体重65キロの成人男性およそ144人分で、この重さを超えるとエスカレーターが下に動き出す可能性があるということです。
映像からは、上りのはずのエスカレーターが、奥側にある下りのエスカレーターよりも早くすべり落ちていくのがわかります。
国土交通省は全国のエスカレーターの管理者に重量オーバーへの注意を呼びかけていますが、警視庁は警備や誘導の仕方に問題がなかったか、慎重に調べています。(04日22:55)