財務省は22日、東京都に経済力以上の地方法人2税の税収が集中しているとした試算を、財政制度等審議会に示した。企業の本社が多いため子会社などの利益が集まり、法人税収が増えやすい構造になっているとして、同省は経済力以上の税収格差が生じているとみている。
試算は、2005年度の日本の国内総生産(GDP)と法人2税の税収について、各都道府県のシェアを算出して比較。GDPのシェアより税収のシェアが高ければ、都道府県の経済力以上の税収が集まっているとみられる。
この結果、東京都はGDPは17・6%に対し、税収ははるかに高い25・8%に達し、その差は8・2ポイント。税収がGDPを上回った東京都以外の4府県のうち、愛知が1・6ポイント、大阪は0・8ポイント、山梨、岡山も0・1ポイントどまりで、東京都の突出ぶりが際立った。