６日から北京で聖火リレー  警察５万人でテロ警戒

　【北京５日共同】聖火が５日、五輪開会式が開かれる北京市に到着、６日から８日にかけて同市で開会前最後のリレーが行われる。同市の公安当局によると、関係当局はテロ封じ込めへ警察官、武装警察部隊の兵士ら約５万人を沿道などに配置、厳戒態勢でリレーに臨む。

　北京五輪に向けた一連の聖火リレーをめぐる警備規模としては、チベット情勢を背景に混乱したパリ（３０００人）、チベット亡命政府を受け入れているインドの首都ニューデリー（１万５０００人）を大きく上回った。新疆ウイグル自治区カシュガルでの警官隊襲撃事件などを受け、中国当局が首都北京“防衛”に躍起になっている実態を浮き彫りにした。

　５日に記者会見した市体育局の孫学才副局長によると、聖火リレーは、６日午前８時（日本時間同９時）に開始。中国初の宇宙飛行士、楊利偉さんが第１走者として故宮南側の午門を出発するほか、バスケットボール男子で国民的スターの姚明選手も第９走者として走る予定。