5日午前3時45分ごろ、滋賀県東近江市の名神高速道路上り線の黒丸パーキングエリア付近で、県警機動捜査隊の捜査車両が盗難届の出ているナンバープレートを付けて走っている乗用車を見つけた。追跡するとともに約30キロ先で一般の大型トラック2台に協力を求め道路封鎖。その後方でパトカー1台が待機したが、約25分後に現れた車は路肩に進入し、別のパトカーに追突後走り去った。
この際、男性巡査部長が車体後部に向け拳銃2発を発砲したが、命中せずけが人はなかった。車は同5時ごろ岐阜県大垣市内の駐車場で見つかった。40代の男が運転し、助手席に30代の男がいたといい、同隊が公務執行妨害容疑などで行方を追っている。車は走行中に一般車両に衝突していたが、けが人はなかった。
発砲について滋賀県警の山本芳則捜査1課長は「逃走防止と検挙のため当然の職務執行」と説明。トラックに協力を求めた点は「警察車両とのカーチェイスなどの混乱を防ぐため」としている。【豊田将志】
毎日新聞 2008年8月5日 18時56分