中日新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

「暴行受ける理由ない」 武装警官に憤り

2008年8月5日 夕刊

 【カシュガル=池田実】「暴行を受ける理由はなく、納得がいかない」。新疆ウイグル自治区カシュガルの事件現場を取材しようとしていた本紙カメラマンの川北真三記者(38)は武装警察官に対し、憤りをみせた。

 拘束されたのは、テロ事件発生から半日以上たった4日午後10時45分ごろ。カシュガルに到着し、トラックが突っ込んだ現場に向かっているところだった。

 現場では10人ほどの各国ジャーナリストが取材していたが、「突然、数人の武装警察官に取り囲まれ、そのまま身体の自由を奪われ、連れ去られた」。

 テロ事件現場からやや離れたところでは、取材中の日本テレビの記者も突然武装警察官に羽交い締めにされていた。

 川北記者は、脇腹をけられ、頭を足で踏み付けられた。またテレビの記者はあごなどを殴られたという。

 武装警察官はカメラマンらに対して撮影した内容について強く尋問。軟禁状態の間、彼らは辺境部隊内の敷地内で武装警察らが銃に実弾をこめる場面などを見ていた。

 一方、香港の記者は「拘束後、撮影していたテープを消された」と話している。

 

この記事を印刷する

広告