自民党の麻生太郎幹事長が4日、国会内で江田五月参院議長に就任あいさつした際、参院で第一党を占める民主党について「ドイツでもナチスに1回(政権を)やらせてみようと選んで、ああなった」などと発言。民主党の鳩山由紀夫幹事長はこれに反発し「許し難い暴言。民主党と国民を冒涜(ぼうとく)している。撤回を求める」と述べた。
関係者によると、麻生氏は同日午後、民主党出身の江田議長に対し、第2次世界大戦時にドイツで政権に就き独裁政治を行ったナチス党に言及し、「政権を取るつもりなら政策をしっかりしてほしい。国民は見ている」と発言。江田氏は「お言葉を返すようだが、国民がどっちを見ているかということだ」と答えたという。
麻生氏は同日夕、記者団に「民主党とナチスを一緒にしたわけじゃない。審議することが大事だという話をしただけだ」と釈明した。
=2008/08/05付 西日本新聞朝刊=