2008年8月5日 12時22分更新
医師不足から、病院の勤務医の負担が重くなっていることが問題となっていますが、南相馬市では、地元で開業する医師の有志が市立病院の泊まりの当直勤務を当面の間、一部、肩代わりして支援することになりました。
これは、南相馬市の渡辺一成市長が6日の記者会見で明らかにしたものです。
それによりますと、南相馬市の市立小高病院では、)現在、3人の勤務医が交代で泊まりの当直勤務をしていますが、このうちの1人が来月一杯で退職することになっていて、当直勤務にあたる医師の確保が緊急の課題となっていました。
このため、市では地元の南相馬市医師会に対し、週に2日程度、市内の開業医に小高病院の泊まりの当直勤務に入ってもらいたいと要請し、医師会ではこれに応じることを決めたということです。
医師会によりますと、加盟する10人前後の医師が市の要請に応じると見られ、平均すると、一人が1か月に1回程度、当直勤務に入るのではないかということです。福島県によりますと公立病院と開業医の連携はほかにも例がありますが開業医が1人で公立病院の泊まりの当直勤務をするのは珍しいということです。
南相馬市ではこの態勢を準備が整い次第スタートさせ、当面は今年度いっぱい続けたいということです。