広島放送局

2008年8月5日 12時36分更新

韓国人原爆犠牲者の慰霊祭


6日の「原爆の日」を前に戦時中、日本に強制連行されるなどして原爆の犠牲となった韓国の人たちの慰霊祭が5日、広島市で行われました。

5日、広島市の平和公園にある韓国人の慰霊碑の前で行われた慰霊祭には、原爆で犠牲になった人の遺族など約250人が参列しました。
広島では、強制連行されるなどして暮らしていた韓国・朝鮮の人たちのうち、2万人以上が原爆によって、亡くなったといわれています。
5日は、この1年間に亡くなった5人の名前を書き加えた2633人の韓国人の死没者名簿が慰霊碑に納められ、参列者全員で、黙とうを捧げました。
そして韓国に住む被爆者の代表が「異国の地で被爆し、帰国してからも、まともに治療を受けることができず多くの人が亡くなりました。もう二度と原子爆弾による不幸が繰り返されないよう反核・平和に貢献すべく最善を尽くしましょう」と追悼の言葉を述べました。

海外に住む、被爆者への支援をめぐっては、これまで来日しなければ被爆者健康手帳が交付されませんでしたが、ことし6月、法律が改正され、海外からも申請が可能になる見通しです。