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十和田市立中央病院:産婦人科再開へ 常勤医1人が着任 /青森

 十和田市立中央病院(蘆野吉和院長)は、常勤医の不在で05年4月から休診していた産婦人科を9月から再開する。産婦人科医1人の着任が決まったため。ただし、分娩(ぶんべん)は助産師が中心で、通常分娩を扱う助産院を11月に開設する。

 着任するのは50代の男性医師。9月以降、婦人科を中心に診療を始め、分娩台などの整備や助産師の研修など、分娩再開に必要な準備を進める。11月以降は常勤医1人と助産師約20人で助産院を開設するが、医師1人では負担が大きいため、分娩は月20人程度で通常分娩に限る。妊婦の受け入れ時期は未定。

 十和田市内の出産件数は年に約500件。05年の休診までは同病院が約400件を扱っていたが、休診後、多くの妊婦は五戸町や三沢市などに通っている。ただ、三沢市立三沢病院でも常勤医2人のうち1人が辞める見込みで、今年10月以降に出産予定の市外の妊婦の受け入れを制限するなど、上十三地域の産婦人科医不足は深刻な状況だ。

 蘆野院長は「11月の再開は三沢の状況も念頭にしている。命が生まれる場所が地域にあることは非常に大事だ」としている。中野渡春雄市長は「市民が首を長くして待っていた産婦人科医で、感極まるものがある。今後も医師確保に全力で取り組む」と話している。【喜浦遊】

毎日新聞 2008年8月5日 地方版

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