岡山放送局

2008年8月4日 23時54分更新

津山線復旧訴訟岡山市が控訴


3年前、JR津山線で列車が落石に衝突して脱線した事故をめぐり、JR西日本が斜面を所有する岡山市に復旧費用の一部を支払うよう求めた裁判で、岡山市は4日、市におよそ2700万円の支払いを命じた判決を不服として広島高裁岡山支部に控訴しました。

この裁判は、平成17年2月に岡山市のJR津山線で回送列車が線路脇の斜面から崩れ落ちてきた岩に衝突し脱線した事故をめぐって、JR西日本が斜面を所有する岡山市に復旧費用の一部である2900万円を支払うように求めたものです。

岡山地方裁判所は「事故が不可抗力であったとしても岡山市には現場の斜面の崩落を防止するための措置を講ずる義務がある」と指摘してJR西日本の主張を認め、岡山市におよそ2700万円を支払うよう命じました。

この判決について岡山市は「今回の判決は全国に点在する同様の鉄道沿線や道路沿線の地主だけでなく、今後の鉄道や道路の開設に極めて深刻で重大な影響を及ぼす」もので、不服だとして、広島高裁岡山支部に4日、控訴しました。