施設の破損が見つかった「エコクリーンプラザみやざき」で、4日から、問題となっている、調整池のボーリング調査が始まりました。この調査は、地盤沈下で破損した調整池について、問題点を把握するため、県環境整備公社が4日から始めたものです。今回の調査は、調整池の周辺3か所で行われ、地下約20メートルの深さまでボーリングし、土質や、土の強さなどが分析されることになっています。県が設置した外部調査委員会では、この調整池の補修について、補強するか、まったく別の場所に建設しなおすか、現在、2つの方法を検討しています。)(県環境整備公社・大脇泰弘事務局長)「(補強工事は)あくまで選択肢の一つなんですが、この調査結果をいかして、補強工事をした場合には、こういった工法でとか、こういった強度とか、そういったための基礎的なデータにしたいと思っている」ボーリングは、1週間ほど続けられた後、9月中旬にも解析結果が出る見込みで、公社では、結果を外部調査委員会に、報告することにしています。
県市長会が4日、宮崎市で開かれ、医師確保や燃料高騰に対する支援策について、市長から東国原知事に要望されました。4日の市長会には、県内9市の市長が出席、まず、地域医療体制の充実や、農林水産業に対する燃油高騰支援など、41の議案を国や県に求めていくことが議決されました。続いて行われた意見交換会には、東国原知事も参加し、各市長からは、医師確保を求める意見が相次ぎました。これに対し、東国原知事は、「県としても、臨床研修医制度の見直しを、国に求めるとともに、研修医が県内にとどまるよう、魅力ある取り組みを行っていきたい」と答えました。4日議決された決議は、今年10月の九州市長会で、提案されることになっています。
雨不足が、深刻さを増してきています。日南市の鵜戸では、7月の記録的な少雨により、水源が枯れ始め、市は、4日、住民などに節水を呼びかけるチラシを配布しました。日南市油津は、7月の降水量が平年の1割の34ミリと、記録的な少雨となっていて、鵜戸地区では、簡易水道の水源となっている、手洗川の水が枯れ始めています。このため、日南市では、このまま雨が降らなかった場合、水不足に陥る可能性があるとして、4日、職員が、観光トイレに節水を呼びかける張り紙をしたほか、参道沿いのみやげ店や、鵜戸区の住民108世帯に対し、チラシを配布しました。水の需要が高まるお盆を控えていることから、日南市では、水不足とならないよう、給水準備を早めに立てたいとしています。
国内最大の木質ペレットの生産工場が門川町に完成し、4日、現地で竣工式がありました。木質ペレットの生産工場である「フォレストエナジー門川」は、三菱商事と、延岡市に本社がある清本鐵工が共同出資し、総事業費約8億5千万円をかけて、建設されたものです。工場は、敷地面積が約5400平方メートルと国内最大で、杉とヒノキの樹皮、それに、間伐材を原料に、直径6ミリから8ミリの固形燃料、「木質ペレット」を生産します。フォレストエナジー門川では、年間約1万5000トンの生産をめざし、9月から、工場を本格稼動させることにしています。(フォレストエナジー門川・小形明誠社長)「若干石炭と比べると高いかもしれないが、環境のために寄与するという事で、多くの産業界の方々のご理解を得ながら、宮崎発信で九州、日本全国に(木質ペレットの良さが広がっていけばありがたい)」門川に完成した国内最大の木質ペレット工場。環境にやさしい新たな燃料として、関係者の期待も高まっています。
全国的に、看護師不足が問題となる中、看護師をめざす学生たちのインターンシップが、4日から県立病院で始まりました。これは、看護師を目指す学生に、看護の現場を体験してもらおうと、県が、県内3か所の県立病院で去年から行っているもので、今年は、県内外から、42人が参加しています。このうち、宮崎病院では、4人の学生が、内科や循環器科でインターンシップを行い、先輩看護師の指導を受けながら、患者のケアにあたっていました。(看護学生は)「(患者に)声をかけながら、コミュニケーションをしっかりはかっているのが見れて、(患者と)良い関係がつくれているのではないかと感じた」「職場の雰囲気とか、看護師が患者にどうやって接していくのかを見て、自分の学びにしていきたい」おととしの診療報酬の改定で、患者7人に看護師1人をつける、「7対1看護」が導入されたため、全国的に看護師不足が問題となっていますが、県では、こうした取り組みを通して、看護師の確保につなげていきたいとしています。インターンシップは、8月15日まで行われます。
日常生活や地域活動の中で、温暖化対策を進めてもらおうと、4日、宮崎市で、温暖化防止活動推進員の委嘱式がありました。地球温暖化防止活動推進員には、今期、110人が委嘱されます。4日は、宮崎市で、県央地区の委嘱式が行われ、県環境管理課の堤義則課長から、推進員の代表に委嘱状が手渡されました。この後、会場では研修が行われ、推進員たちは、子どもたちを対象にした、温暖化防止講座の進め方を学んでいました。推進員たちは、これから約2年の間、各地域の温暖化防止のリーダーとして活動し、県などが目指す、「ストップ温暖化チームマイナス6%」運動を、実行していくことになっています。
県の行財政改革について、有識者が意見を述べる懇談会が、県庁でありました。懇談会には、学識経験者などの外部委員、13人が出席。初めに、県が去年6月に策定した「行財政改革大綱2007」に基づいて、職員の「意識改革」や「経営改革」など、5つのプログラムに取り組んでいることが報告されました。これに対し、委員からは、「歳出削減だけではなく、歳入確保の認識も必要」や、「入札改革は建設業者にもっと配慮すべき」といった意見が出されました。県では、4日の懇談会の意見を参考にしながら、平成22年度までの推進期間となっている、行財政改革大綱のプログラムを進めていきたいとしています。
4日は、映画「男はつらいよ」で寅さんを演じた、渥美清さんの十三回目の命日です。ロケ地となった日南市の堀川運河では、寅さんをしのぶ集いが開かれました。集いには、約20人が参列し、映画の主題歌が流れる中、玉串や花を捧げて、寅さんをしのびました。また、「男はつらいよ」が誕生して、40年となるのを記念して、会場にある句碑には、渥美さんの俳句の英訳が新たに刻まれました。英訳されたのは、「背伸びして大声上げて虹を呼ぶ」という俳句で、寅さんが大好きという、日南市の元国際交流員が訳しました。
日南市の飫肥地区を流れる酒谷川で、3日夜、江戸時代の高僧をしのぶ、灯ろう流しがありました。この灯ろう流しは、江戸時代に、日南市飫肥の願成就寺の住職だった、祐遍和尚をしのんで、毎年、命日の8月3日に行われているもので、夏の夜の風物詩となっています。酒谷川には多くの住民が訪れ、家内安全や先祖の供養を願う灯ろうに、次々と、火が灯されました。美男子で、もてはやされた祐遍和尚は、自ら、顔に熱湯を浴びて、修行に励んだとされ、地元では、赤面法印と呼ばれ、尊敬されています。そして、読経の響く中、約350個の灯ろうが、川へと流されました。灯ろうの淡い光は、ゆらゆらと川面にゆれながら、幻想的な雰囲気をかもし出していました。
和紙の魅力を伝えようと、都城市で、ちぎり絵展が開かれています。この展示会は、都城市が開いている、ちぎり絵講座の学習の成果を発表するもので、都城市役所を会場に、市内に住む65歳以上の受講者の作品、約40点が紹介されています。展示されているのは、風景や花を題材にした作品で、和紙の色を巧みに使い分けて、水彩画のように仕上げられています。また、4日は、ちぎり絵を製作する様子も披露され、受講者が、風鈴の絵葉書を手作業で仕上げていました。この「ちぎり絵展」は、都城市役所で8月20日まで開かれています。
8月4日は、語呂あわせで「橋の日」となっています。「橋の日」にちなんで、全国各地で、橋に感謝する催しなどが開かれています。このうち、宮崎市では、大淀川にかかる橘橋で、恒例の記念行事が行われ、高校生や子どたちが、橘橋の石碑に花を捧げました。4日は、橘通りなどに花を植えているボランティア団体、「道守の会」などの協力で、橘橋に、ハンギングバスケットや、プランターの花が飾られました。式典を終えると、参加者たちは、橘橋や河川敷を清掃し、タバコの吸殻などを拾い集めていました。そして、参加者たちは、横断幕やのぼり旗をかかげて、橘橋をパレードし、「橋の日」をアピールしました。主催者側では、こうした催しを通して、市民に橋の役割などを考えてもらえればと、話していました。