名人戦就位式に来ませんか
凄い名人戦でした。毎日、朝日両新聞社の共催になって本当に良かったです。羽生永世名人の誕生と相成って初年度が終了しました。
名人就位式は7月25日です。
場所:椿山荘(東京目白)
日時:7月25日(金)午後6時
約300名余のパーティです。私と羽生名人は紋付です。両新聞社社長も出席。
このパーティに出る人は運が良くなります。前夜祭にご招待した方も就位式では違う人にというケースが続出です。将棋を知らない人も楽しめます。
このパーティにはファン枠があります。一人1万円です。数に限りがありますが、まだ間に合いますのでどうぞ。締め切った後の時は諦めて下さい。
お問い合わせ先:03-3408-6161 日本将棋連盟総務部 就位式係まで

囲碁界と将棋界
日本棋院は財団法人です。岡部弘理事長に将棋会館にお出で頂きレクチャーを受けました。将棋界の方は理事7名、総務と経理担当。会長の私が岡部理事長に質問して、その答えを皆で聴くという形式をとりました。
○財政について
米長:ようやく赤字体質から脱せられそうです。私自身はあっちこっちで叩かれ悪者になりました。
岡部:誰かがやらなければなりません。強い姿勢でやる。亡くなった加藤正夫理事長が手をつけてくれたおかげで改革がうまくいきました。120名ほどいた職員も現在60名程になりました。3年前から単年度黒字です。
米長:新聞などの活字とインターネット事業についての将来の見通しをお聴きしたい。私の考え方、方針はこうです。(この項は別の機会にします。両者見解一致)
米長:公益法人改革について
岡部:2年前から進めています。一人専門の人を置かないと無理でしょう。米長さん、公益法人に認定されるためにはもっと熱心にやらないと将棋界は認定されない恐れがあります。心配です。
米長:私は内閣府の方は楽観していますが、棋士の理解と協力に全力をあげるつもりです。
岡部:おっしゃる通り。しかし棋士の皆さんへの浸透は法律を前面に出すべきです。社団法人とプロ棋士との関係、位置付けを明確にして説明してゆくのです。今まで通りだと将棋連盟の名前も財産も無くなってしまう。どうしても公益を認定してもらわないとプロ棋士そのものが成立しなくなる。その点をしっかりと説明です。もう一点。米長さんのやり方では公益認定は難しいようで心配です。もっと勉強する必要があるように思う。
えらいことになったなぁ。
谷川委員長、羽生、渡辺明、佐藤康光、森内俊之、みんなで力を合わせてやってくれ。

女流棋士と経理
将棋界の女流棋士は2団体に分かれました。対局だけは一緒のトーナメントです。実は女流棋士全体では二千数百万円以上の負担をしております。日本将棋連盟は毎年女流にはそれだけの金を負担してきました。これからもそのままにしておこうと思っていましたが、そうもいかなくなりました。
不作為の罪に問われると言われました。本来もらうべき金をもらわず、しかも何の催促もせずに手をこまねいていると執行部が背任に近い罪になるらしいのです。
そこで理事会は、2団体にはこれからきちんと請求書を出すことにしました。女流棋士会の方は日本将棋連盟の身内ではありますが、一応経理上はきちんとしておく必要があるのです。勿論別団体の方へは応分の負担金を請求致します。この算出方法は、その道のプロの出したものと弁護士、会計士を交えて話し合いの末、はじき出すことになりそうです。
それにしても世の中を知らない人もいます。日本将棋連盟が女流棋士からピンハネをしている等と本当にデマを信じている人々もいたのです。近々その数字が決まり、請求額もオープンになりますから真実が明らかになります。
話は変わりますが、昨日の第二期女王戦開幕の私の挨拶は以下の通りです。
「女流棋士はプロである以上は将棋が強いことは絶対です。次に氣品があることが大切。そして運が良いこと、他人を運良くさせる素敵な女性になること。以上が大事なのです」
朝日歌壇
羽生名人誕生直後に朝日新聞社に一首投稿あり。選者はその和歌を第一位にしました。
盤上の 枡目に敵 ひそむらし
羽生呻吟し また睥睨す
棋士の対局姿をこれだけ表した歌はありません。呻吟、睥睨と難しい言葉がふたつ入っている。弾琴また長嘯という詩を想起しました。
浜松在住の方でした。早速私はその人を名人就位式にご招待するよう担当者の方に伝えました。こられたのかなぁ。
女流棋士界
私が会長になってからの改革につぐ改革は、多くの賛同者と根強く足を引っ張る人とでは当然評価は違います。
先ずは名人戦共催。ともかく今はホッとしています。女流棋士の分裂騒ぎは迷惑千万です。女流名人位戦主催のスポーツ報知に私のインタビューとして、分かり易い文章で事実が簡明に記されています。是非下記のURLでお読み下さい。
あ、それから私の顔写真もアップになりますので、女性ファンの方はどうぞ。
公益法人改革の前に済ませておくべき事柄があります。
それは女流棋士会のお金の動きです。全員一緒だった時と、分かれる時、そして現在と全てを明らかにオープンにすべき時が来ました。収入と純利益の区別がつかない人も結構多いし、そのような人の話をまともに受けて誤解している人もいます。
棋戦の契約金に例をとりますと、契約金の100%でなければ将棋連盟がピンハネした等と言っている人がいて困るんですね。職員の給料の一部は手合いや交渉に費やしたものです。電話、FAX、電車賃等々経費はかかります。一応は理事会は従前から経費等は女流には持ち出しでやってきましたが、分からず屋にはっきりと真実を知ってもらうべく「経費を女流の団体は応分に負担」して頂くことにしましたです。女性には助成していたのです。
スポーツ報知
http://hochi.yomiuri.co.jp/feature/topics/newsx/news/20080730-OHT1T00099.htm