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【動画】朝鮮通信使行列を再現しアリラン祭 竹島問題余波の対馬で日韓友好誓う

 対馬市厳原町で三日、厳原港まつり対馬アリラン祭の目玉行事「朝鮮通信使行列」があり、日韓の約四百人が対馬藩宗家の城下町を一・七キロ練り歩き、時代絵巻を華やかに再現した。行列の正使役は当初、韓国釜山市の影島区長が務める予定だったが、日本の中学の新学習指導要領の解説書に端を発した竹島問題を理由に同区長が辞退。代わりに、一八一一年第十二代正使の六代目子孫、ソウル市の金〓漢(キム・ピルハン)さん(78)が務めた。

 朝鮮通信使は豊臣秀吉の朝鮮侵略後、江戸幕府と国交を回復した李王朝が一六〇七年から約二百年間、計十二回派遣した外交使節団。対馬藩宗家が先導し、悪化した両国の関係を修復する重要な役割を果たした。

 行列は午後三時に国指定史跡・金石城跡を出発。宗対馬守役を池松誠二県対馬地方局長が、朝鮮外交に功績を残した儒学者、雨森芳洲役を武田政博前厳原税関支署長がそれぞれ務めた。

 韓国からペギンセ舞踊団、ベクヤン高校宮中吹打隊など百人が参加。朝鮮王朝時代の宮中衣装などで着飾り、太鼓やかねを打ち鳴らし、伝統芸能サムルノリなどを披露。日本側も武士姿や韓国の民族衣装で着飾り、見物客を魅了した。

 厳原港特設会場では「国書交換式」を再現。池松局長が「欺かず、争わず、信実を持って交わり、日韓文化交流事業を大きく発展させよう」、金さんが「(竹島問題で)不協和音が生じているが朝鮮通信使の誠信交流と歴史的意義を再確認しよう」と呼び掛けた。

 祭りを無事終えた同行列振興会の山本博己会長(46)は「国と国の交流と民間交流は違う。対馬の交流に間違いはなかった。全国や韓国に証明できた」と強調。

 竹島問題が影響したことについて厳原町の主婦、鍵本妙子さん(48)は「国と国に挟まれた対馬の立場を逆に知ってもらういい機会になった。(民間交流の)積み重ねが大きな外交につながっていくと思う」と話した。

【編注】金〓漢の〓は人ベンに必



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