竹島(韓国名・独島)問題の影響で、日韓交流事業の中止や延期が全国で相次ぐ中、鳥取県八頭町を韓国の小学生らが訪問。同町の子どもたちと交流を深めた。来月には八頭町の子どもたちが韓国を訪れることにしている。
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交流を深めた八頭町と横城郡の子どもたち=八頭町の八東小学校
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八頭町を訪問したのは、同町と友好交流協定を結んでいる韓国江原道横城(フェンソン)郡の小学生十人と引率者三人。七月二十五日から二十九日まで四泊五日の日程で訪れ、ホームステイや学校生活などを体験した。
八東小五、六年生との交流では、八東小の児童が「八東平成太鼓」、横城郡の小学生は韓国特有の武道「テコンドー」を披露。その後、プール遊びをしたり、ホットドッグの昼食を一緒に作って食べるなど楽しい時間を過ごした。
横城初等学校六年の李秀彬(イスビン)君は「来るまでは不安でいっぱいだったけど、皆さんがやさしくしてくれ、とても楽しかった。景色も横城郡と似ていて自分の家にいるよう」と打ち解けた様子だった。
平木誠八頭町長は「一時はどうなることかと心配したが、交流を楽しみにしている子どもたちの期待に応えられて良かった。韓奎鎬(ハンギュホ)横城郡守の英断に感謝している。政府間ではさまざまな問題もあるが、こういう時こそ地域間交流を途絶えさせてはならない」と話した。
八頭町は旧八東町時代を含め、横城郡と十五年前から一度も中断することなく交流を続けている。