夏休みの川遊びを襲った濁流の恐ろしさ。神戸市の都賀川に設置された監視カメラの映像がわずか十数分の間の急変ぶりをとらえていた。サイレンなどの警報装置はなかったという。救えた命ではの思いに心が痛む。
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国語、理科、英語の教科書のページ数を倍に、と教育再生懇談会がまとめた改革案。「ゆとり」見直しで知識が濁流のように子供たちの頭に流れ込むのだろうか。ランドセル・カバンが重くなり、体力はつくかもね。
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自民党が惨敗を喫した参院選から1年。29日は俵万智さん流にいえば「ねじれ記念日」だ。以来、政治は機能マヒが続く。国民の生活は警報を告げるサイレンが鳴り響いているのだが。
毎日新聞 2008年7月29日 東京夕刊