日韓両国が領有権を主張している竹島(韓国名・独島)を日本が新学習指導要領解説書に初めて記述したことに抗議して一時帰国している韓国の権哲賢駐日大使が、五日に帰任することが分かった。日韓関係筋が四日、明らかにした。同日午後にも韓国政府が正式発表する見通しだ。
大使は七月十五日、藪中三十二外務事務次官に竹島記述について「日本は大事なものを失う」と強く抗議した上で帰国した。関係筋は大使の一時帰国としては長期間となり「抗議の目的は一定程度果たした」と指摘。また、九月に日本で開催する予定の日中韓首脳会談が控えていることを帰任の理由に挙げた。
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