ゲストさんログイン

ウェブ検索

最新ニュース! クリックするほどよく分かる

livedoor ニュース

今週のお役立ち情報

「ハリポタ」翻訳オバサンの稼ぎっぷり

 97年に第1巻が刊行されて以来、世界67カ国で翻訳され、累計4億部を超えるベストセラー小説「ハリー・ポッター」シリーズ。その最終第7巻「死の秘宝」の日本語版(7月23日に発売、上下セット3990円)も、初版180万部はたちまち完売しそうだ。

 ハリポタシリーズ日本語版は、今までに約2300万部販売し、総売り上げは380億円以上。翻訳者で出版元の静山社社長も務める松岡佑子氏(64)は、「(第7巻は)一番面白い。10年間、頑張って翻訳してきたかいがあった」とコメントしている。

 松岡氏はハリポタの翻訳を手がけたことで、人生がガラリと変わった。肺がんで亡くなった夫の後を引き継いだ静山社は、もとはALS(筋萎縮(いしゅく)性側索硬化症)関連書籍を刊行する零細会社。国際基督教大出身の彼女は、国際会議の通訳をしながら会社を支えた。ハリポタの原作本を読んでほれ込み、熱意と英語力で、作者のイギリス人・ローリング女史を攻略し、日本語の版権獲得に成功。99年暮れに日本語版を出版した。

 ローリング女史との契約で、イギリスの出版社や静山社などは、売り上げの多くを慈善事業に寄付しているという。

●スイス豪華マンションに住み、36億円の申告漏れ

 そうはいっても松岡氏の稼ぎっぷりは気になる。

「翻訳本の場合、翻訳者に支払われる印税は6、7%が相場ですが、松岡氏は代理人を介さずに作者と直接交渉で版権を獲得しました。従って代理人がいない分を印税に上乗せしていると推測できますので、翻訳料は相当な額に達しているでしょう」(翻訳業界に詳しいジャーナリスト)

 その一端を表すような“事件”があった。06年7月末、東京国税局が、04年分までの3年間で36億円の申告漏れを指摘したのだ。彼女は01年7月、スイスのジュネーブに約2億5000万円の豪華マンションを購入し、住民票も移動。日本よりも税率が低いスイスで納税していたのだ。

 しかし、国税当局は、スイス移住後も頻繁に日本に出入りしており、実質は日本に“居住”していると判断した。1年近くモメて結局、彼女が追徴課税7億円を支払うことで決着がついた。

 さて、今回の完結編ではどのくらい稼ぐのだろう。

【2008年7月31日掲載】


コメントするにはログインが必要です
ログインしてください
投稿

前後の記事

国内アクセスランキング

注目の情報
え?薄毛の原因ってそうなの?
抜け毛や薄毛の間違った情報を信じ込んでいる人、意外と多いんです。
髪に関する豆知識やお得なキャンペーン情報など、薄毛にお悩みの
あなたに役立つ情報が満載の「リーブ21メールマガジン」(無料)


毎月21日に届く!髪の情報満載