ミミズほどの細さで、体長が10センチ以下の世界最小の新種のヘビを、カリブ海のバルバドス島で米ペンシルベニア州立大の研究チームが発見し、4日付のニュージーランド専門誌ズータクサに発表した。
バルバドス東部の森林で発見された。ホソメクラヘビ科の1種で、2~3ミリの細さ。表面はこげ茶色、頭に2本の黄色の線がある。地面に潜ってシロアリの幼虫などを食べているとみられる。
世界のヘビは3100種以上いる。遺伝子の違いや、独特の体の模様から新種と断定した研究チームのブレア・ヘッジス教授は「これ以上小さいと、子どものころに餌が大きすぎて食べられなくなる。この大きさがほぼ限界ではないか」と話す。【斎藤広子】
▽日本蛇族学術研究所(群馬県太田市)の鳥羽通久所長の話 メクラヘビ科のヘビはシロアリが分布する熱帯林など限られた場所でしか生きられない。絶滅を防ぐため、生息地の保全が必要だ。
毎日新聞 2008年8月4日 10時37分(最終更新 8月4日 11時34分)