【ニューデリー=小谷洋司】ネパールの首都カトマンズで3日、中国政府のチベット政策に抗議するチベット人僧侶らが中国大使館前に集まり、地元警察が少なくとも約250人を拘束する騒ぎがあった。北京五輪を目前に控え、多数のチベット難民が住むネパールで抗議活動が激しくなる可能性がある。
ロイター通信などが伝えた。僧侶らは「チベットに自由を」「信教の自由を求める」などと書いた旗や横断幕を持って集まり、抗議活動を始めようとしたところを警察に取り押さえられた。
ネパールは主要な貿易相手である中国への配慮などから、国内で反中国の政治活動を認めていない。だが、3月に中国チベット自治区で大規模な騒乱が起きた後、カトマンズでも断続的に抗議行動が起きている。
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