【石川】活性化にネコの力 『福石猫』設置し入魂式2008年8月4日
小松・猫の御坊通り商店会小松市中心市街地にある竜助、本鍛冶、大文字町の商店でつくる「猫の御坊通り商店会」は三日、石にネコを描いた「福石猫」を商店会の一角に設置し、入魂式をした。ネコを商店会のシンボルに、今後活性化キャンペーンを繰り広げる。 (小柳悠志) 「猫の御坊」は、本鍛冶町の正雲寺の愛称にちなむ。同寺は、戦国時代に和歌山県の根来(ねごろ)寺から戦火を逃れてきた僧侶が創建し、根来の地名と歴代住職がネコをかわいがったことが由来という。 入魂式は同寺で行われ、渓智仁住職(68)が読経し、商店主らが焼香した。商店会の通り沿いの空きスペースに高さ、幅各約一・五メートルの木造の庵をつくり、夫婦一対の福石猫を置いた。 ネコを使ったキャンペーンは、商店会のコンサルタントを務める広島県尾道市の園山春二さんの発案。尾道ではネコを描いた石を町巡りの標識にし、観光客誘致に取り組んでいるという。 商店会に加盟する飲食店や化粧品店など三町の二十九店舗は同様の福石猫を各店内に置き、ネコをモチーフにしたオリジナル商品の開発や販売にも取り組む。 会長の魚谷明弘さん(68)は「親しみのあるキャラクターを生かし、全国に『猫の商店会』を売り出したい」と意気込んでいる。
|